指導者用教材を作成 宮崎市青少年育成連合会

自身が製作したSDGsを学ぶための教材を紹介する荒川正彦さん

 宮崎市青少年育成連合会(矢方幸会長)は、持続可能な開発目標(SDGs)の概要をまとめた、地域で催す講座や学校の授業などに活用できる指導者用の教材を作成した。市民に理解を深めてもらい、地域活動に役立ててもらうのが狙い。関係者は「SDGsを考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけている。
 昨年度の役員会でSDGsを学ぶ手作りの教材を作成することが提案された。荒川正彦副会長(54)=大宮地区青少年育成協議会会長=が引き受け、約1カ月かけて作り上げた。
 分かりやすい内容にすることを心がけ、子ども向けの解説本や政府がネットに公表している資料などを参考にした。説明文やグラフ、イラストの入ったカラー45ページのデジタル教材で、スクリーンなどにも投影できる。
 「地球の抱える問題」「地域で取り組む活動」などテーマ別に構成し、地球温暖化や食料事情などをクイズ問題を交えるなどして紹介。節水や節電など家庭でできる取り組みの事例も盛り込んでいる。 昨年11月と今年3月には連合会役員などを前に荒川副会長が教材を用いて約45分の講義を実施。「分かりやすい」と好評で、それぞれの地区で活用してもらうため、全25地区の青少協役員に教材を配布した。
 荒川副会長は「自治会やPTA、学校の授業などでの活用を働きかけ、SDGsへの理解を市民全体へ広げていけたらうれしい」と話している。

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