栃木県職員「クールビズ」通年化へ 職員の声を反映 働き方、脱炭素を意識

栃木県庁

 福田富一(ふくだとみかず)知事は26日の定例記者会見で、県職員が年間を通してノーネクタイ、ノージャケットの軽装で勤務することを認めると発表した。TPO(時、所、場合)を踏まえることを前提とし、各自の判断に任せる。脱炭素化の取り組みを意識しつつ、多様な働き方を認めることで、業務の効率化につなげる狙い。

 県は例年、軽装で過ごし冷房の使用を控える「クールビズ」期間を5月1日~10月31日に設定している。本年度も期間中の軽装を推進するが、11月以降もネクタイやジャケットの着用について各自で判断してもらう。

 福田知事は会見で「県庁が率先して、環境に優しい職場環境をつくるべきだ」などと訴える若手職員の声が見直しの契機になったと説明。「ネクタイなどを着用しない場合でも、県職員としての品位を損なうことのないよう周知する。県民の皆さまにはご理解をお願いしたい」と呼び掛けた。

 県人事課によると、同様の取り組みは大田原市が昨年度から取り組んでいるほか、茨城県や千葉県でも実施しているという。

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