二挺の拳銃から超大型ICBMへ 軍事パレードに見る朝鮮の国防建設史

朝鮮人民革命軍創建90周年、最先端兵器が登場する雄大な閲兵式を見ながら歴史を辿る人民の想いは二挺の拳銃に至る。

抗日武装闘争時期の縦隊が、赤旗をはためかせて行進した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

90年前、抗日遊撃隊の組織過程で困難だったのは武器の入手。日本軍は本土の軍需産業が生産する兵器で武装するが、抗日闘士たちにはそれがない。

当時、金日成主席は父の形見である二挺の拳銃を掲げ同志たちに訴えた。この二挺を下地にして独立行軍を始めよう、今はこの二挺がすべてだが、これが子どもを生むように200挺、2,000挺、2万挺になる日を想像しよう、2,000挺もあれば祖国を開放することができる…

人民に依拠した革命軍の武装闘争によって日帝を打倒した主席は、解放された祖国に軍需工業の礎石を築いた。

「原子爆弾と歩兵銃の対決」と呼ばれた米国との戦争でも勝利を収めた朝鮮人民は自衛国防路線を一貫して支持した。

1950年代、朝鮮戦争時期の部隊が行進した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

強い軍事力がなければ民族の尊厳も平和な生活も守ることができないと体験で学んだ人民、二挺の拳銃から始まる歴史を忘れない人民がいたからこそ、朝鮮は試練を乗り越え国家核武力を完成させることができた。

歳月は流れ、朝鮮は米国の戦争挑発を制圧する力を備えた。米国本土を射程圏内に収める超大型ICBMだけではない。

3月24日に試射が行われた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲―17」型が登場した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

朝鮮にはどんな犠牲も顧みず武力強化を支える自衛国防の主人公たちがいる。最先端兵器の登場とともに閲兵広場に沸き起こる人民の歓声が誇示したのは、他の軍事大国にはなく朝鮮だけに存在する絶対的な力だ。

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