京都吉兆と共同開発「平戸地魚味噌漬」 平戸瀬戸市場、金子農相に報告

金子農相(左から2人目)に「平戸地魚味噌漬」の完成を報告した左端から黒田市長、徳岡社長、北村組合長=農水省

 長崎県平戸市の黒田成彦市長と日本料理の名店として知られる京都吉兆(京都市)の徳岡邦夫代表取締役社長・総料理長らは26日、農林水産省で金子原二郎農相と面会し、平戸市の特産品直売所と京都吉兆が共同開発した「平戸地魚味噌(みそ)漬」の完成などを報告した。
 特産品直売所「平戸瀬戸市場」と京都吉兆は2014年から取引を開始。併せて、平戸の食材を使った加工品の共同開発に取り組み、地元で水揚げされたマダイ、ブリ、ハタの切り身を、京都味噌や平戸の塩を使って独自の製法で漬け込んだ「平戸地魚味噌漬」を完成させた。
 面会には、平戸瀬戸市場協同組合の北村英治組合長も同席。徳岡社長は「素晴らしい商品ができた。これからも商品開発を進めたい」とアピール。黒田市長は「生産者と直売所が連携した6次産業化への取り組み」などに一層の支援を要望した。金子農相は「付加価値を高めてほしい」などと答え、支援に前向きな姿勢を示した。
 「平戸地魚味噌漬」は平戸瀬戸市場で取り扱っているほか、平戸市のふるさと納税返礼品として活用されている。


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