吉本新喜劇GM（ゼネラルマネージャー）として若手座員の育成に取り組んでいる間寛平が、4月27日（水）、大阪市内の吉本興業本社で月例会見を行った。今回は、7月にスタートする吉本興業110周年感謝祭「寛平GMプロデュース公演 新喜劇出前ツアー2022 ～寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ～♪あなたのお側に～」と題した全国ツアー決定を発表したほか、「よしもと新喜劇セカンドシアター」（YES THEATER）のバトルイベントで好成績を残した注目座員も出席。
若手座員のミニコントからスタート！
今回の会見は、なんと若手座員によるネタから。4月10日（日）に行われた「『吉本新喜劇セカンドシアター』オープン記念公演 寛平GM杯争奪 ネタバトル～第二夜～」で見事優勝をもぎとった、小林ゆう＆筒井亜由貴のユニット「なんでもいいよ！！」が、シリアスな人生訓からまさかの展開を見せるミニコントを披露した。MCの千葉公平によると、ネタバトルでは「爆笑の嵐で文句なしの優勝だった」そうで、ここでも迫真の演技で沸かせる。
ネタ終了後に呼び込まれた寛平GMは、「（このような場では）なかなかできへんしウケへんのよね」と話し、2人の舞台度胸を称賛。ちなみに「激しい便意に襲われる」というネタは、小林が衹園花月の舞台上で体験した実話が元になっており、それゆえのリアルな演技だったことに寛平と千葉は大笑いしていた。
「吉本新喜劇セカンドシアター」のこけら落とし公演を終え、「若手はみんな一生懸命頑張ってました。最初にいっぱいお客さんが来て、だんだん減ってしまうよりは、ちょっとずつお客さんが増えていくほうがいい」と手ごたえを語った寛平GM。自身も新喜劇と「さんまの駐在さん」に出演した「吉本興業創業110周年特別公演 伝説の一日」も振り返り、「終わってから（明石家）さんまちゃんに怒られてん」と驚きの告白!? 股引きの中にさまざまな小道具を入れて戦うシーンで「なんで兄やん、音のするもんを入れへんかったんや！」とダメ出しがあったようで、「今年73歳、まだ怒られてるんですよ……」とポツリ。しかし、千葉から「怒られることによって成長するというか」と助け船を出されると「もう（成長は）止まってます」としっかりボケで返していた。
日本各地に新喜劇を届ける「吉本新喜劇出前ツアー2022〜寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ〜♪あなたのお側に」の開催発表では、「タイトルが、自分のギャグやけど恥ずかしいねん！」と照れつつも、公演のキャッチコピー「味のこい～やつ、届けます。」になぞらえて「濃〜いコッテリの新喜劇を届けます」とアピール。「ベテランの力を借りつつ、若手をお披露目していきたい」と意気込んだ。
岡田直子のキャラに「イライラするでしょう？」
GM就任後、若手たちがやる気を出している姿を見てうれしく思うと同時に、「新喜劇は大阪の宝。今はいろもんさん（漫才、コント、ピン芸、諸芸など）に人気者が多いから劇場に（観客が）たくさん来てくれるけど、やはり新喜劇を見に来てくれるお客さんを増やしたい」とも。一方で、千葉を「お前、東京の人間やもん！ 東京から来て、まだ3年やんか！」とイジるひと幕も。一方の千葉は、ルミネtheよしもとで寛平GMと池乃めだかの「サルとネコ」のやりとりを見た時、「なんだ、このモンスター2人は！」と衝撃を受けたことが、新喜劇入りの大きなきっかけになったと明かした。
ここで、5月27日（金）〜29日（日）の「セカンドシアター新喜劇」で、もじゃ吉田とともにメインを張る岡田直子が登場。アニメ声全開でキュートに自己紹介すると、寛平は「イライラするでしょう？」とツッコミを入れ、さっそく爆笑トークで盛り上がる。岡田は2020年末の『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』（フジテレビ系）で優勝したネタ「普段女子力がない女の子から不意に女が出る瞬間」も披露。4月24日（日）に開催された「吉本新喜劇座員の大喜利力を試すライブ」でも見事、優勝を飾った実力派らしく、大きな笑いを起こした。
また、岡田は新喜劇のレジェンド、桑原和男の大のお気に入りで、「舞台袖に座っていたら、耳元で『老い先短い彼氏が来たで』とささやかれた」といったおもしろエピソードも続々。「セカンドシアター新喜劇」では「やったことないようなキャラクターをやってみようと模索中」だそうで、「よかったら見に来てください！」と呼びかけた。
質疑応答では、「出前ツアー」の陣容について、若手を中心に、寛平GMがやりやすいと思う息の合ったベテランも3、4人加えると説明。５月18日（水）～24日（火）になんばグランド花月本公演で座長を務める舞台は、ベテランが多めになるとのことで、昨年の芸能生活50周年＋1記念ツアーでなんばグランド花月公演ができなかったことから「それを持ってこようかな」と構想を語った。
