【ゴールデンウィークキャンプ失敗談】安心・安全・快適に過ごすには〜キャンプライターの体験をもとに前準備しよう〜

冬の間我慢し続けたキャンプ……。春最初のお休みであるゴールデンウィークは、アウトドアのトップシーズンと言っても過言ではありませんよね。しかし、気候に恵まれているこの季節だからといって油断してはいけません! 特に初心者キャンパーにとって、GWのキャンプには見落としがちな危険が隠れているもの。筆者や友人が実際に経験した失敗談をもとに、詳しく解説します。

ゴールデンウィーク到来! 春キャンプは楽しいけれど危険もいっぱい

いよいよ今年のゴールデンウィークが到来!

今年、2022年のゴールデンウィークは、明後日4月29日(金)〜5月1日(日)までの3日間と、5月3日(火)〜5月5日(木)までの3日間となっていて、5月2日(月)と5月6日(金)の2日をお休みにすることで最長10日間の大型連休にする方も少なくないようです!

冬の間キャンプを休んでいた方や、「今年こそキャンプを始めよう!」という初心者キャンパーの皆さん。このゴールデンウィークにキャンプをされる方は多いのではないでしょうか?

この記事では、ゴールデンウィークに満を辞してキャンプされる方に向け、キャンプライターである筆者が体験したゴールデンウィークキャンプの失敗談を公開……!もちろん、危険の回避方法や事前に準備した方が良いギアもご紹介。

キャンプ前にチェックしてくださいね♪

体験談① 強風によりテント・タープ崩壊! | ゴールデンウィークは最も風が強い季節

「春一番」という言葉は誰しも一度は耳にしたことがあると思いますが、それ以外にも「春嵐」「花風」など、春には風にまつわる言葉がたくさん。一年の中で最も強風日数が多いのが、寒暖差の大きい春だと言われています。

春のキャンプシーンでも、風に悩まされた経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか?

筆者が経験したゴールデンウィークキャンプ失敗談その①は、強風によりテントが崩壊するという大事件……。

元々風に弱い作りのテントな上に、ガイロープを使わないタイプを使用したことでテントが崩壊するという惨事でした。

筆者撮影 | 黄色の点線部分のガイロープをグルキャン仲間が慌てて取り付けてくれました。。。

まだキャンプを始めたばかりで予備のガイロープを用意しておらず、グループキャンプの仲間が大急ぎでガイロープを取り付けてくれ、命拾いしました。

この時は湖畔キャンプ場だったため防風林が近くにあったのですが、それでも強風が直撃……!風が抜けるように窓を開けても、写真からもわかるように、テントの側面がたわむほど強い横風を受けています。

筆者撮影

また、山間部にあるキャンプ場での春キャンプでは、暴風が吹き荒れる時間帯がありました。

グループキャンプだったためタープを連結していたのですが、吹き荒れた風で連凧のようにタープが飛び上がるという大惨事でした……。

筆者撮影

たくさんの犬達とのキャンプだったので、犬達も人も誰一人ケガをしなかったのが救いですが、春の強風では、ベンチレーションがついていてもタープが風で飛ぶことがあると知っておくのが大切です。

強風対策として準備しておくべきギア

筆者のケースでは、テントやタープが強風によって崩壊してしまうというものでした。この危険を回避するために準備しておくべきギアを紹介していきます。

◆耐久性の高いガイロープ

ガイロープにはさまざまな太さがありますが、太くなればなるほど耐久性が上がります。しかし、太すぎるとかさばってしまうので、筆者は4mmφのガイロープをおすすめします。

◆頑丈なペグ

砂地におすすめ

硬い地面・小石の混ざった地面におすすめ

地面に適したペグを使用しないと、ペグを打つ時に折れたり曲がったり、風で簡単に抜けてしまうことがあります。

鍛造ペグを持っている人も多いと思いますが、不向きな地面もありますので、ペグは複数種類持っておきましょう。

体験談② 雷雨・豪雨によりテント浸水ギリギリに!|春は天気が変わりやすい

通常、雷は夏から秋にかけて多くなると言われるのですが、昨年2021年は、5月から落雷が増えたというデータがあります。

近年、気象現象は「例年」とは異なるケースも増えており、筆者も数年前のゴールデンウィークに雷雨に見舞われたことがありました。

キャンプ場で雷が発生した場合は、速やかに大きな木や鉄塔から離れ、車内または丈夫な管理棟に避難してください。

洗い場やトイレなどは、トタンを使用している場合、落雷の危険があります。避難場所としては適しませんので、キャンプ場に到着したら避難できる建屋があるか必ず確認しておきましょう。

筆者撮影

豪雨の場合、テント内に地面から浸水してくる可能性があります。テントの耐水圧が低い場合、テント内に雨水が滴ってくる可能性もあります。

筆者は、ゴールデンウィークのグループキャンプの時に、天気予報で予報されていなかった豪雨に見舞われました

仲間が大きなブルーシートを持っていたので、みんなのリビングスペースのタープ連結部からの雨漏りにあうこともなく、やり過ごすことができました。

今回も命拾いです……!

豪雨対策として準備しておくべきギア

天気が変わりやすい春。さらに山や海など自然環境の中で楽しむキャンプですから、天気予報があてにならないこともあります。

突然の雨にも落ち着いて対処できるよう、豪雨対策として事前に準備しておくべきアイテムをご紹介していきます。

◆ブルーシートまたは大きなタープ

ブルーシートはホームセンターやワークマンでも購入できます。

『DDタープ』はタープとしても使い勝手がいいですし、以前ハピキャンの放送で、うしろシティの阿諏訪さんが教えてくれたCフライ張りなどにも使えます!

ひとつ持っておくととても便利だと思いますよ♪

体験談③ 朝の気温0度×ホットカーペット機能せず追い討ち!|寒さ対策にぬかりは禁物

日中は本当に快適で心地よい季節ではありますが、朝晩は「季節が違う!」と思うほど温度差がある場合も

筆者は昨年2021年のゴールデンウィークキャンプの朝、0度という、5月とは思えない驚きの気温に見舞われました。

「電源サイトだから寒くなってもホットカーペットで温かく過ごせる」と思っていましたが、陽が落ちると一斉に各サイトで電源を使用し始めたのか、ホットカーペットが作動しないという状況に!

筆者撮影 / ホットカーペットで快適に眠る愛犬・カヌレ

寒くなるのは事前に天気予報をチェックしてわかっていたので、テント内で暖を取ってお篭りする予定でした。

ホットカーペットが作動しないので焦りましたが、念のために持っていたカセットガスストーブで何とかやり過ごすことができました

筆者撮影

キャンプ場全体の電力不足により電源供給が不安定になることもあります。

「電源サイトだから」と油断せず、寒さ対策は念には念を入れるぐらいしておいて損はないと学びました。

暖房器具に必要な燃料も多めに持っていくことをおすすめします!

寒さ対策として準備しておくべきギア

いくら5月とはいえ、朝晩はまだまだ冷えます。もちろんそれを想定して準備しているかと思いますが、電力不足などのハプニングが重なると大変なことになるかも……!

念には念を、電源いらずの暖房アイテムも準備すると安心です。

◆ホットカーペット

ホットカーペットをテント内に設置する場合、断線が起こらないよう重い物などは乗せないように気を付けましょう。

◆カセットガスストーブ / 石油ストーブ

暖房器具は、電源サイトの電源が不安定になっても困らないよう、熱源の違うものを複数用意しておくことをおすすめします。

▼筆者愛用品はこちら▼

体験談④ スズメバチに刺されて楽しいキャンプが一転|春に活動する虫に注意

これは知人から聞いた話になりますが、昨年のゴールデンウィークキャンプでスズメバチに刺されたとのこと。

ハチの本来の活発な活動期は7月以降ですが、スズメバチは、4月に女王蜂が冬眠から目覚め、5月には巣をつくり始めているようです。

越冬できるのは女王蜂だけなのですが、春の到来が近年早くなっているため、スズメバチの活動期も少し前倒しになっていると予想できます。

働き蜂が増えてくるとハチの攻撃性が高くなりますので、ハチの巣がありそうな場所には近づかないようにしましょう。

ススメバチ対策として準備しておくべきもの

必要以上に恐れる必要はありませんが、持っておくだけで安心できるアイテムを準備しておきましょう!

◆スズメバチ駆除・殺虫剤

蚊や小さな虫に比べ、スズメバチは毒性が高く危険です。アナフィラキシーを起こす可能性もあるので、準備しておくに越したことはありません。

備えて安心! ゴールデンウィークキャンプはしっかり前準備をして安心安全に楽しもう

せっかくのゴールデンウィーク。楽しみにしていたキャンプが、準備不足で困ったことになってしまってはもったいない!

予測できる「困った」に対応できるようあらかじめ準備しておけば、心にも時間にもゆとりが持て、楽しい想い出がたくさん残せる充実したキャンプになるはずです。

今回紹介したトラブルは誰にでも起こり得ること!しっかりと準備して素敵なゴールデンウィークキャンプを楽しんでくださいね。

ゴールデンウィークの予約がまだ取れてない!という方の狙い目は……?

ゴールデンウィークにキャンプに行きたいのに、猛烈な予約争奪戦で心が折れてしまった人もいらっしゃるかと思います。

そんな方におすすめしたい予約の取り方は、以前ご紹介した記事をご覧ください。

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