電動工具のマキタ 新たなライフスタイルの後押しで売上・利益とも過去最高

売上高は5期連続で過去最高を更新

 電動工具最大手の(株)マキタ(TSR企業コード:400015226、東証プライム)は4月27日、2022年3月期連結決算の売上高(売上収益)が7392億6000万円と初めて7000億円を超えたと発表した。コロナ禍でも、建設現場における電動工具の需要増や、国内外で草刈り機など家庭向けの新たなライフスタイルの需要も取り込み、5期連続で過去最高を更新した。

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‌5期連続で売上高が過去最高を更新したマキタ(TSR撮影)

 売上高の半分近くを占める欧州市場が好調で、国内もリチウムイオンバッテリ製品が堅調だった。また、最終利益も647億7000万円と2期連続で過去最高を更新した。

 マキタは、1915年創業の老舗工具メーカー。1970年頃からアメリカや欧州などへ進出、海外でも現地生産を開始し、いち早くグローバル化に取り組んでいた。また、リチウムイオンバッテリーを採用した充電式のインパクトドライバなど、充電製品を拡充している。最近は電動工具のほか、園芸用機器にも進出し、マキタ製品の販売国数は約170カ国に達する。

 2022年3月期連結決算は、売上高7392億6000万円(前期比21.5%増)、営業利益917億2800万円(同3.7%増)、最終利益647億7000万円(同4.4%増)といずれも過去最高を更新した。

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