「二度と繰り返さないでほしい」宮城・白石市児童死傷事故から1年 遺族の声

宮城県白石市の小学校で校庭の防球ネットが倒れ、児童が死亡した事故から27日で1年です。亡くなった松野翔慎さんの祖父がkhbの取材に応じ「二度とこうした事故を繰り返さないで欲しい」と訴えました。

松野久郎さん「(去年の)4月27日から生活がすっかり変わってしまった」

亡くなった松野翔慎さん(当時11)の祖父、松野久郎さん(69)です。

放課後や週末、よく久郎さんの家に遊びに来ていた翔慎さん。

6年生になると、所属していた地元のサッカークラブでレギュラーに選ばれ、張り切っていたといいます。

松野久郎さん「じいじ、僕1点入れたよ、とか点数入ったよ、というのは迎えに行った時に練習でしょうけど言ってたので、おう、よかったなと。私としては本当に楽しみでしたね。翔慎が大きくなるのが」

事故のあった日も練習に出かけ、松野さんが迎えに行く予定でした。

倒れた防球ネットは、子どもたちの集合場所になっていました。

松野久郎さん「それが危険なものなのか危険でないものなのか誰もが把握していなかった、そこに大きな問題があったと思うんです」

県内でも相次ぐ、子どもの痛ましい事故。松野さんは誰かが犠牲になってからでは遅いと訴えます。

松野久郎さん「(事故が起きた時に)全国一斉でやっていかないと、また同じようなことが起きる、起きた時にそこでは直すけどまた別のところではやっていないという、そういうところを少しずつ変えていかないと、この犠牲が無くなることはないと思います」

© 株式会社東日本放送