長谷川健太監督の言葉「おい、わかってるよな」。清水で見た”勝負で育てる指導”とは【原一樹のフト研】

今週もお届けする「原一樹のフットボール研究所」。FMおとくにで水曜日20:30~20:58に放送しているラジオ番組「フットボールラウンジ」との連動企画です。

清水エスパルス、浦和レッズ、京都サンガ、ギラヴァンツ北九州、カマタマーレ讃岐、ロアッソ熊本、そしておこしやす京都でプレーし、昨年限りで現役を引退された原一樹さんがラジオに出演。

現在は京都に本拠地を置いて活動している原一樹さんが、毎週の京都サンガFCの試合をレビューして「MY MVP」を選出するレギュラーコーナーです。

Qolyではその抜粋版をご紹介。今回は原一樹さんがJリーグにデビューした時代の話題、そして恩師でもある長谷川健太監督のエピソードを。

――原さんのデビューもカップ戦でしたね。

そうですね、覚えてますね。メンバーはあまり記憶にないんですが、スタメンで出ていますよね。

――そうなんです。11人は山本海人選手、高木和道選手、児玉新選手、市川大祐選手、平岡康裕選手、兵働昭弘選手、岩下敬輔選手、高木純平選手、山本真希選手、そして西澤明訓選手との2トップ!皆さん高いレベルで長く活躍された選手ばかりですね。

長谷川健太監督の指導が生き残れた理由ですね。すごく熱い方でした。

健太さん自身もそうですけど、そこで教わった選手たちとは長くJリーグで戦ってきたなと感じますね。

――長谷川健太監督はどんな方でした?

大学を卒業してすぐに長谷川健太さんの指導を受けました。なんだか、「高校や大学の名残が残っている監督だな」と思ったところはあったんですけれども(笑)。

「あれ、Jリーグってもうちょっとなんか…」というイメージもありましたけどね。ただ、たくさんの監督を経験したあと、やっぱ長谷川健太さんはすごかったなと改めて思います。

僕が監督としての能力を評価するのはおかしな話なんですけれども、その勝負強さや選手の起用という点に関しては「抜けていたな」と感じますね。

――当時は長谷川健太さんも監督キャリアの初期でしたね。今とは違いはありますか?

基本的に、ベースは守備から入る方だと思います。その中で、若手への期待の持ち方は印象的ですね。

「おい、わかってるよな」という感じです。言葉で伝えなくても、ですね。僕もそうだったんですが、急にスタメンにポンと使ってくれて「ここがお前の引きどころだよ」と。そのような勝負感をすごく大切にされている方です。

僕もこのデビューが5月なんですが、「一樹、わかってるよな」と。ここがすごく大切だぞ、ということを強く言われました。僕自身はここでゴールが取れなかったので、そうすると更に修行の時間がやってきます。

当時の気持ちとしては「一回途中から出してほしかったな」というのもありましたけどね(笑)。いきなりスタメンという緊張もありましたから。そこは自分の不甲斐なさでもあるんですが。

「ここだぞ」っていうのをはっきり感じさせてくれます。そのような力強さを与えてくれる監督だったなと思いますね。

「ダメだったらもうダメだからな」「こっちも勝負しているんだからな」と。プロの世界だから、監督としても育成じゃなくて勝負で使っているんだとハッキリ言ってくれますね。

――では原さんの次の活動について教えて下さい!

5月5日に、神奈川県1部リーグを戦っている「はやぶさイレブン」さんのレジェンドマッチに出場させていただきます。

僕がフルピッチでサッカーをする姿は今後なかなか見られないかもしれません。レジェンドチームなので体力的には厳しいとは思いますが、僕は若い方なので(笑)しっかり動かなくちゃなと思っています。現地に見に来ていただけたら大変うれしく思います。

――ありがとうございました!

「原一樹のフットボール研究所」は、毎週水曜日20:30~20:58にFMおとくにで放送している「フットボールラウンジ」でもお届けしています。メッセージや質問も募集しております。ラジオでもぜひお楽しみ下さい。

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