今季アントニオ・コンテ新監督を迎えてシーズンを過ごしてきたトッテナム。ただチャンピオンズリーグ出場権の獲得は難しくなっており、来季に向けた動きが注目されている。
『Football London』から「トッテナムの補強資金調達のために放出される可能性が高い11名の選手」をご紹介する。
タングイ・エンドンベレ
結局、アントニオ・コンテ監督の下でも必要とはされなかったエンドンベレ。今季途中にリヨンへとローン移籍しており、買取オプションも付随しているのだが、この価格が6000万ユーロ以上と現実的な額ではない。
おそらくトッテナムは来季も彼を何処かのクラブに貸し出し、あわよくば給与の一部を負担してもらおうと画策することになるだろう。
ジョバニ・ロ・セルソ
ビジャレアルで活躍している今、彼は間違いなく世界最高クラスのボランチであると証明できたものの、トッテナムではなかなかその力を発揮することができていなかった。
トッテナムの歴史上2番めに高額な獲得だった彼であるが、来季は他のクラブで出番を探ることになるだろう。
ピエルルイジ・ゴリーニ
アタランタからローンで獲得されたイタリア人ゴールキーパーのゴリーニは、おそらく今季限りで返却される。いまトッテナムはWBAのサム・ジョンストンを獲得しようとしており、それに成功すればもはや買い取りは必要ない。
ヌーノ・エスピリト・サント前監督は彼に期待をかけていたものの、やはりウーゴ・ロリスの壁は厚かった。そしてそのロリスが契約を更新したこともあり、ゴリーニが入る隙はなくなってしまった。
ハリー・ウィンクス
今冬行われるワールドカップに出場するという目標を達成するためには、ウィンクスはおそらくトッテナムを退団しなければならないだろう。レギュラーとしてプレーできる場所が必要だ。
コンテ監督は彼のことを高く評価しており「信頼できる」と口に出しているが、3枚の守備的MFのポジションは埋まってしまっており、今季9試合しかスタメン出場していない。
ジョー・ロドン
コンテ監督が絶賛しているにもかかわらず出場機会が少ない選手の一人だ。センターバックで勝負できるはずの存在だったが、トッテナムは今夏新しいディフェンダーを加えようとしており、ロドンを使うつもりはなさそうだ。
まだ契約が3年間残っていることもあり、クラブとしてはプレミアリーグの他のクラブに貸し出すことを計画しているそうだが、彼ほどの能力があれば買い取りたいチームもたくさんあるだろう。
エメルソン・ロイヤル
アントニオ・コンテが来季も指揮するならば、そのシステムに全く適合していないエメルソンは難しい立場になる。まだ加入初年度ながら、ウイングバックとしての彼には疑問符しかつかない。
マット・ドハーティが比較的堅実なプレーをしているほか、トッテナムは彼に変わるウイングバックを獲得しようとしている。すでにエメルソンがトッテナムに残れる選択肢はなくなっているように見える。
セルヒオ・レギロン
レギロンもエメルソンと同じようにシステム変更の影響を受けた選手だ。左サイドバックとしては高い能力を持っているが、ウイングバックとしては要件に適合しておらず、ライアン・セセニョンのほうが優先されている。
まだ25歳ということもあって欲しがるクラブは数多いと考えられており、レアル・マドリーが再び手を伸ばす可能性があるとも。
スティーヴン・ベルフワイン
ロドンやウィンクスと同じように、他のクラブが獲得したいと思っているであろう選手だ。コンテ監督は彼を評価しているが、その一方で課題を指摘しており、継続的には起用していない。
一方アヤックスが本気で彼の獲得に向かってきており、本人もオランダ代表としてワールドカップに出るためにも移籍を希望しているという話も。
ジャック・クラーク
この21歳のウインガーはトッテナムとの契約がのこり1年となっており、しかも近いうちにレギュラーを獲得できるような雰囲気もあまりない。
これまでリーズ、QPR、ストーク、そしてサンダーランドとローン移籍を経験しており、他のクラブでは一定の実績もある。今夏のマーケットではリーズが獲得に動くとも言われ、トッテナムは900万ポンドなら売る方針だという。
ルーカス・モウラ
アントニオ・コンテ監督は彼を「チームの重要な選手」として評価しているが、デヤン・クルゼフスキが加入してからはファーストチョイスではなくなっているし、来季はさらに補強があるといわれる。
すでに30歳になっていることもあり、価格もやや下がっている。他のクラブから魅力的なオファーがあれば移籍の可能性は高いと伝えられている。
キャメロン・カーター=ヴィッカーズ
今年24歳になった彼は、今季セルティックへとローン移籍して結果を残している選手だ。そのパフォーマンスは高く評価されており、600万ポンドの買い取り条項が活性化される可能性も示唆されている。
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ただ他のプレミアリーグのクラブも状況を監視していると伝えられているため、その去就は注目される。どちらにしろトッテナムに残ることはないだろう。