維新、大久保氏を擁立 栃木選挙区、女性候補5人に

大久保裕美氏

 日本維新の会は27日、今夏の参院選栃木選挙区(改選数1)に、新人で会社経営大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)を公認候補として擁立すると発表した。同選挙区での立候補予定者は5人目となり、いずれも女性。

 大久保氏は日光市出身。東京都在住で、美容や教育事業を手掛ける都内の企業で代表取締役を務める。党本部の公募に応募していた。下野新聞社の取材に大久保氏は「地方分権を推進するために栃木と東京の人材の橋渡し役になりたい。子育てを巡る現場の声を国政に届けていく」と話した。

 大学の非常勤講師の経験を生かし、学費や奨学金制度の見直しなども訴えていくという。

 維新の藤田文武(ふじたふみたけ)幹事長は同日の記者会見で「1人区は厳しい戦いになるが、手を挙げていただいた。拠点がなかった地方で旗を立て、共感を広げていきたい」と述べた。

 維新から比例代表で出馬を予定している西川鎭央(にしかわやすお)前県議(50)との関係については「セットで活動し、栃木県での支持を掘り起こしていくこともあるだろう」との見通しを示した。

 栃木選挙区にはこれまで、3選を目指す自民党現職の上野通子(うえのみちこ)氏(64)、立憲民主党新人の税理士板倉京(いたくらみやこ)氏(55)、共産党新人の元佐野市議岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)、NHK党新人の心理カウンセラー高橋真佐子(たかはしまさこ)氏(56)が立候補を表明している。

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