GWに神奈川の観光・商業施設 集客と感染対策どう両立 首都圏在住者の外出需要に期待

横浜高島屋の屋上で営業中のビアガーデン。三つのプランを用意している=横浜市西区

 新型コロナウイルス禍で3度目のゴールデンウイーク(GW)が29日に始まる。書き入れ時の大型連休とあって、神奈川県内各地の観光施設や商業施設は、感染防止策の徹底と集客強化という「ジレンマ」に直面しつつも、地元客のレジャー需要に照準を定めている。

 今回のGWは、県全域が緊急事態宣言の対象だった2020年、県内9市にまん延防止等重点措置が適用されていた21年とは状況が異なる。足元の新規感染者数は高止まりしているものの、法令に基づく措置は講じられない見通しだ。

 GWの過ごし方について、ぐるなび(東京都)が千人に実施したウェブ調査によると、「自宅で過ごす」人は昨年よりも減少。連休期間は最長3日間と、短いケースが最多の約3割を占めた。担当者は「近場で楽しもうと考えている消費者が多い」と予測する。

 県内のレジャー施設は、換気や消毒、混雑緩和などの感染防止策を講じた上で、首都圏在住者を中心とした外出需要に期待を寄せている。

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