ANAHD 3期ぶりに営業黒字見込み、国内線の回復が牽引へ

 コロナ禍で業績低迷が長引くANAホールディングス(株)(TSR企業コード:290096677、東証プライム)は4月28日、2023年3月期の連結業績予想を公表し営業利益が500億円の黒字に転換する見込みと発表した。黒字となれば2020年以来、3期ぶり。国際旅客はコロナ禍の入国制限から低迷が続く見通しだが、国内旅客の回復やコスト削減効果で黒字化を目指す。

 2023年3月期の連結業績見通しは、売上高1兆6600億円(前期比62.7%増)、営業利益500億円(同1731億2700万円の赤字)、当期純利益210億円(同1436億2800万円の赤字)と増収、黒字転換を見込む。
 2022年3月期(連結)は、オミクロン株の拡大などで国内・国際線の旅客需要が落ち込んだほか、燃料高騰も響き2期連続の営業赤字など苦戦が続いた。

ANA

‌営業黒字を見込むANAHD(TSR撮影)

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