フードバンクへ米提供 JAグループ和歌山

JA和歌山中央会の次本圭吾副会長(左)から目録や米を受け取ったフードバンク和歌山の鈴木正文事務局長=和歌山市で

 JAグループ和歌山は今月から、生活困窮者や社会福祉施設などに食品を渡す活動をしているNPOフードバンク和歌山(御坊市)に、年間を通じて米を提供する取り組みを始めた。「愛をコメてプロジェクト」と名付け、担当月を決めて毎月1回、各JAの役職員が1合ずつ持ち寄って提供する。

 フードバンク和歌山は、各方面から無償で提供された食料品などを、生活困窮者や社会福祉施設、こども食堂などに無料で提供する活動をしている。

 JAグループ和歌山では、各JAが同NPOと「食品の提供・譲渡に関する合意書」を締結し、これまでも災害備蓄品の提供などをしてきたが、今回、長期保存が可能な米を継続的に提供しようと、プロジェクトを立ち上げた。

 各JAの役職員約3500人が参加。担当月の各JAの役職員が専用袋に精米1合を入れて持ち寄り、同NPOへ提供する。今年10月はJA紀州、11月はJA紀南が担当となっている。

 このほど1回目の寄贈式が和歌山市のJAビルであり、贈呈式でJA和歌山中央会の次本圭吾副会長が、NPOの鈴木正文事務局長に目録と県中央会や連合会提供の米約60キロを手渡した。

 次本副会長は「社会福祉活動に活用していただけたら」と話し、鈴木事務局長は「県内の生活困窮者はまだまだ増えており、本当に困っている方々に大切に届けていきたい」と謝辞を述べた。

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