南に讃岐山脈、北には瀬戸内海。美しく豊かな自然に囲まれ、観光スポットも充実している香川県は本州からのアクセスもよく、四国随一のキャンプエリアと言っても過言ではありません。そんなキャンパーの楽園に、要注目のアウトドアショップがオープンしました。その名も「CREW THE CAMP（クルーザキャンプ）」。充実したショッピングはもちろん、食事やイベントも楽しめる「体験型アウトドアショップ」のコンセプトを、隅から隅までレポートします！
「キャンプギア×アクティビティ×カフェ」という、五感で楽しめるアウトドアショップ
CREW THE CAMPのモダンでおしゃれな店構えの中には、多彩な魅力が凝縮されていました。
まず驚かされたのは、建物の裏側にある広々としたフィールド。
水辺あり、芝生ありと、香川の自然を再現したかのようなこのエリアは、焚き火やBBQを交えたイベントの舞台になるだけでなく、購入予定の商品の使用感をチェックすることも可能。「体験型アウトドアショップ」というコンセプトが垣間見えます。店内にはこだわりのアウトドアギアのほかに自転車やクルマまで並び、訪れる人の好奇心はMAXに！
敷地内には、なんとシーカヤックの試乗もできる池と写真映えする滝の雄姿が
建屋の床下部からは透き通った水をたたえた池が広がり、豪快に流れ落ちる滝の水音が臨場感を演出します。
しかもこの池は、華やかな雰囲気を演出するだけでなく、シーカヤックを浮かべてパドリング体験もできるという、実用性を兼ね備えた設備でもあるのです。
芝生のフリースペースでは、さまざまな「集い」が催される！
池を囲む形で広がっている芝生スペースは、前日までに予約しておけば、手ぶらでBBQや焚き火が楽しめるほか、テントサウナ（2022年6月頃スタート予定）も体験できるそう。
テント設営やキャンプ飯にまつわるイベントも定期的に開催される予定です。常に人が集まり、会話と笑顔の絶えない、活気に満ちたエリアです。
大型店舗では見られない個性的でセンスのあるセレクトが魅力
アウトドアギアのセレクトはもちろん、そのディスプレイにも徹底してこだわった店内は、何時間でも周遊したくなるスペシャルな空間。
特に雑貨類の品ぞろえが充実していて、自分のキャンプスタイルをブラッシュアップするための新たなヒントやひらめきを与えてくれます。
外遊びの際に快適な機動力をもたらしてくれる、ワイルドでおしゃれなe-bikeもラインナップ。もちろん試乗も可能です。
店内では、クルマをキャンプ仕様にカスタムするオーダーも受付中。いつものキャンプをゴージャスにアップデートするための仕組みが満載です。
キャンプに新たな視点をプラスする、イベントやワークショップも実施予定
「体験型ショップ」をより深く堪能してもらうために、今後は東京や大阪からもアウトドアの達人や著名人を招き、敷地内のスペースを利用したイベントやワークショップを開催予定。
楽しく、ためになる時間を提供していくとともに、CREW THE CAMPならではの情報発信を目指していくそうです。
取材当日は、多数のキャンプ料理本を世に送り出しているアウトドアコーディネーターの小雀陣二さんが来店していました。小雀流ワンバーナークッキングのワークショップは、家族連れをはじめとした参加者から大好評。
小雀さんが提案する「簡単タルトタタン」のおいしさに、参加者のみなさんもご満悦！
買い物だけでは終わらない！ 併設カフェの絶品料理もあわせて堪能すべし
CREW THE CAMPのもうひとつの魅力は、ショップに併設されたカフェ。
ウッディで落ち着きのある店内で提供されるメニューは絶品ぞろいです。
ランチ、ディナーはもちろん、スイーツ類やオリジナルの「おみやげ系」に至るまで、買い物のついでに、ではなく、このカフェ目当てに来店する人が続出するくらいの本格派。
優雅でハッピーなひと時が過ごせること間違いなしです。
思わず目移りする、和牛パテ使用のハンバーガーのラインナップ
多彩なメニューの中から、バリエーション豊かなハンバーガーたちに注目。
系列店として焼き肉屋さんを運営していることもあって、和牛パテや自家製ソースにこだわった逸品バーガーがずらりと並びます。
使用しているソースは、すべてイチから手作りしている完全オリジナル！足しげく通って、すべてのバーガーを味わう価値アリです。
パフェ、クレープ、スムージーと、カフェタイムを彩るスイーツ類も多彩！
ガッツリ食事もいいけれど、買い物の合間にスイーツでカフェタイムもオツなもの。
豪華なパフェやフルーツてんこ盛りのクレープが、癒やしの時間を甘く演出してくれます。ドリンク類も充実。
ヘルシーなフルーツドリンクや、ビール、ウイスキーといったアルコール類も用意されています。
かわいいロゴを纏ったオリジナルの「おみやげ系」は、ギフトにも最適
本当にアウトドアショップ（!?）と疑ってしまうくらい、フード系の商品も充実。
カマンベールチーズケーキ、各種ソース、米、コーヒー豆、特製カレーフレークなどのオリジナル商品は、贈り物としても喜ばれるはずです！
ちなみに牛タンカルビのリエット、明太子のカナッペ、レバーパテといった人気ソースは、ディナーでも提供されるとのこと。
重視するのは人との繋がり。ローカルの絆を大切にするショップを目指す
四国4県の中で、県外からの観光客が最も多い香川県にオープンしたCREW THE CAMPは、四国地方はもちろん、瀬戸内海を挟んだ向こう側の中国地方までを含んだエリアにおける「アウトドアファンの拠点」になることを目指しています。
大切に考えているのは、地域の人々や企業との絆。
訪れる観光客に対して、地元の良いものを知ってもらう「情報発信基地」としての役割も担おうということです。その意思は、CREW THE CAMPの店舗や扱う商品のそこかしこに現れています。
香川発のファクトリーブランド「ジ・アイアンフィールドギア」が内装を担当
「ジ・アイアンフィールドギア」は、丸亀市を拠点に造船・金属加工を営む株式会社 興栄企画が2018年に興した、香川を代表するアウトドアブランド。
高い加工技術を活かして生み出した焚き火台「TAKI BE CAN（タキビーキャン）」の大ヒットで全国的に知られるようになりました。
「ジ・アイアンフィールドギア」製作のTAKI BE COOKER（タキビクッカー）も！
その気鋭のブランドが、CREW THE CAMPの店内ディスプレイ什器の製作や内装を担当。地元企業のリレーションが、ショップの屋台骨を支えています。
「香川の良いものを知ってほしい」伝統の技術を活かした地元ブランドの商品を発信
地元ならではの商品を積極的に取りそろえるのもCREW THE CAMPが大切にするコンセプト。
香川県の地場産業である縫製手袋の技術をキャンプギアに流用した帆布製品を展開するブランド「風と帆布」のアイテムもそのひとつです。
丁寧に作り込まれたガス缶カバーやトーチカバーなど、素朴で使い勝手の良さそうな商品が並べられていました。
土地と人との幸せな融合が、新しいキャンプスタイルを生み出す原動力に
CREW THE CAMPは、ショップの方向性について共に考えるメンバーである「アンバサダー」を、定期的に募集していく予定です。
第一期のアンバサダーはSNSを通じて会議を開催するなど、すでに活動をスタートさせています。
会議で集まった意見やアイディアは、CREW THE CAMPのサービス向上や、オリジナル商品の開発、カフェのメニューの考案などに活かされていくとのことです。
海と山に囲まれ、たくさんの川が流れる香川県は、アウトドアを満喫するには最適。その恵まれた環境にフィットしながら、地元の人々や全国のキャンパーと意見を交換していこうとするCREW THE CAMPの試みは、新たなキャンプのスタイルを生み出すきっかけになるかもしれません
お店の中で気になった棚と、そこに並ぶ珠玉のキャンプギアをチェック
CREW THE CAMPの店内に並ぶアイテムは、店長の秋山さんが高いセンスとこだわりを持ってセレクトした逸品ぞろい。
いつものキャンプスタイルを格上げしてくれる雑貨類、かゆいところに手が届く便利なグッズが、所狭しとディスプレイされています。
熟練キャンパーをも唸らせるこだわりの品ぞろえは、大型店での無難な買い物を卒業し、ひと味違うハイセンスなキャンプギアの世界に飛び込みたいとウズウズしている人には、まさにうってつけ。そんな店内を見渡し、目に留まった「気になるヤツ」を、一挙にご紹介します！
虫除けひとつにもこだわりの視点を忘れないのがCREW THE CAMP流！
まず目を引いたのが、Be Protected Everyday（BPE）という虫除けスプレーのシリーズ。ボトルがおしゃれなだけでなく、虫除け効果も抜群。
そのうえ、優しい香りで癒やし効果や消臭効果も期待できるという優れものです。香りやサイズのバリエーションも幅広く押さえているあたり、「コレを試してほしい！」というバイヤーさんの本気を感じます。
地元発の人気ブランドのアイテムをアピールすることも忘れない
地元・香川県を代表するアウトドアブランド「ジ・アイアンフィールドギア」の特設コーナーもありました。
金属加工のプロがその経験と技術を惜しみなくつぎ込んで生まれたギアは一見の価値あり！
今後、CREW THE CAMP×ジ・アイアンフィールドギアの「香川コラボアイテム」も誕生するとかしないとか…。
ジ・アイアンフィールドギアのコーナーの中でも特にオーラを放っていたのが、無骨さが際立つステンレスボディの「ヘキサウッドストーブ」。
二次燃焼を促し、高い燃焼効率を生み出すように設計されていて、強火での調理もお手の物。アイアン製の頑丈な五徳もセットされているので、焚き火調理好きなら使い倒したくなるはず！
店内の一角に鎮座する、カレー＆スパイス満載の棚を見つけて感動！
思わず足を止めて目を見張ってしまったのが、多種多様なインスタントカレーとスパイス類の数々が詰め込まれたこの棚！
洒落た食品スーパーを思わせるラインナップは、カレー好きならずともじっくりチェックしたくなるでしょう。
「最近キャンプの食事メニューがマンネリ化してて……」とお悩みの方にとって、救世主となること間違いなしです！
ビーフ・ナハリ、ラール・マース、ルンダン……「一体どんな味？」と想像力が膨らむレアなインスタントカレー（あるいはカレーの仲間）が列を作っています。
さらに、スパイスカレーのセットも用意されていました。キャンプに出掛けるたびに新しいカレーを試してみる、というプランも面白いかも！
アメリカはポートランド生まれのブランド、「POLeR」のアイテムが充実！
スタイリッシュなディレクターズチェアがあるぞ、と近寄ってみると、その正体は「POLeR」のアイテムでした。
サーファー、スケーター、スノーボーダーのカルチャーを取り込み、独自の世界観を描き出すこのブランドは、使い勝手の良さはもちろん、既存のブランドとは趣の異なる、自由で遊び心に満ちたデザインが好評です。
レトロフィーチャーなオーラをまとった個性的なチェアは、テントサイトの印象をガラッと変えてくれるでしょう。
注目したのは、モノトーンで存在感抜群のコンテナ。キャンプに行く時はもちろん、部屋に置いて使っても映えそうです。
ワンちゃんと一緒にキャンプに行く人には嬉しいグッズや、ポップでかわいらしいクッションも見つけました。
オリジナル商品に刻まれた愛らしいフクロウは、CREW THE CAMPのシンボル
選び抜かれたさまざまなアウトドアギアに加えて、CREW THE CAMPのオリジナル商品も展開されています。
ちなみにユニークな表情のかわいらしいフクロウのシンボルキャラクターは、オーナーがフクロウ好きであることに由来しているそう。かわいいフクロウとCTC（CREW THE CAMP）をモチーフとしたロゴが、そう遠くない未来に、西日本のキャンプシーンを席巻することになりそうだ。
なお、ショップのオリジナル商品はこれからも続々と登場予定。前述のアンバサダーとの共同開発も進むと思うので、どんなアイディアが形になるのか楽しみにしたいところです。
ディスプレイを眺めつつ店内を歩き回っていると、CREW THE CAMPのみなさんの商品選びへのあくなきこだわりがヒシヒシと伝わってきます。扱うアイテムを選ぶ際のポリシーについて、店長の秋山さんが教えてくれました。
「ここでしか買えないもの、今までにないものを提供したい。常にそう思いながらアイテムを探しています。まだ誰にも知られていないけれど、キャンパーのみなさんが絶対に気に入ってくださる新しい商品、斬新なアウトドアグッズを、CREW THE CAMPから発信していきたいです」
そんな熱い思いを胸に、地方発のファクトリーブランドやガレージブランドの動向もつぶさにチェックするという秋山さん。この分だと店内の「気になる棚」は、ますます増えていくことになりそうです。
香川県に誕生した新時代のアウトドアショップCREW THE CAMPから、この先どんなスペシャルなムーブメントが生み出されるのか。目が離せません！
SHOP DATA
CREW THE CAMP
〒769-0202
香川県綾歌郡宇多津町浜二番丁12−４
営業時間： 10：00〜21:00 年中無休
