大阪・藤井寺市の病院がランサムウェア被害か 病院が発表

 大阪府内の病院にサイバー攻撃が仕掛けられ、現在システムが使えない状態になっていることが分かった。診療停止までの事態には至っていないが診療に影響が出ており、警察に相談しているという。

現在も電子カルテ使えず 診療は継続

 システム障害が発生したと発表したのは、大阪府藤井寺市の青山病院。病院の発表や関係者の話を総合すると障害が発生したのは23日で、突然電子カルテのサーバが閲覧できなくなり、院内のプリンタから英文で「データを暗号化した」「身代金を支払え」という趣旨の文書が勝手に印刷されたり、画面に表示されたりしたという。データを人質にとって金銭を要求する、いわゆる「ランサムウェア」と呼ばれる不正アクセスの被害に遭ったとみられる。

 患者のデータが閲覧できないため、病院では現在予備のデータを使ってなんとか診療を継続しているがまだ復旧の目処が立っておらず、待ち時間が長くなるなど影響が出ているという。情報漏えいなどの被害はまだ確認されていないが、現在警察にも相談し復旧に向けた対応を進めるとしている。

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