GW前に“やまなみ部隊”発足 大分

ゴールデンウィークを前に、観光者が増える行楽地の犯罪や事故を防ぐため、特別警戒部隊が発足しました。

4月28日発足したのは、玖珠警察署の「やまなみ部隊」です。大型連休で、観光客や登山客が増えることで起きる事件や事故を未然に防ぐのが目的です。

これから祖母山や由布岳など県内各地で山開きが控えており、毎年多くの遭難者が出ることから警察も警戒を強めています。

県警本部地域課 原野訓史 警部補:

「昨年、大分県内では40件43名の方が遭難されています。今年も10件15名の方が遭難されています」

警察によりますと過去5年間の県内の遭難者は、毎年40人ほど出ていて、最も多かったおととしは62人となっています。さらに、おととしの遭難者を年代別に見てみると50代以上が多い傾向にありますが、若い世代にも遭難者は見られ各世代で出ていることが分かります。これを受け警察は、登山者に対し事前の準備を促します。

県警本部地域課 原野訓史 警部補:

「着替え、携帯電話の予備バッテリーなど、必要なものを用意して下さい。合わせて事前に登山届を提出して下さい」

登山届けとは登山者の名簿や実際の登山ルートなどを事前に警察へ知らせておくものです。登山者が遭難した際、いち早く発見するのに有効です。

警察署や一部の登山口で提出する以外にも、県警のHPやスマートフォンのアプリからでも提出することができます。

県警本部地域課 原野訓史 警部補:

「この登山計画を出すことで、万が一遭難が発生した際に、警察や消防の捜索が迅速できることが期待されています」

警察は、登山者に対して届け出を出すようHPなどで呼び掛けを行っています。

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