川崎フロンターレは28日、「田中碧がフォルトゥナ・デュッセルドルフに完全移籍することが決まった」と発表した。
神奈川県川崎市で生まれた田中碧は、少年時代から川崎フロンターレのユースで育成され、2016年からニ種登録でトップチームに昇格した。
2018年にデビューを果たすと、それからしばらくしてレギュラーを奪取。常勝軍団となったチームの中心的なボランチとして活躍し、昨年途中にフォルトゥナ・デュッセルドルフへ期限付き移籍していた。
ドイツ2部リーグではここまで26試合に出場して1ゴール1アシストと、それほど目立った数字は残していないものの、一方で日本代表では絶対的な存在に成長している。
森保一監督が4-3-3のシステムを採用したこともあり、川崎フロンターレでともにプレーしていた守田英正とともに中盤の要となった。
『Bild』によれば、フォルトゥナ・デュッセルドルフは賃貸料としての10万ユーロに加え、買い取りオプションの行使で100万ユーロを川崎に支払うという。
田中碧
「このたびフォルトゥナ・デュッセルドルフに完全移籍することになりました。
厳しいヨーロッパの中で勝負していくことになりますが、アカデミー時代からを含め、フロンターレで学んだことを最大限活かし、成長し続けたいと思います。
今まで以上に自分と向き合い、常に成長した姿を皆さんに見ていただけるように頑張ります。
僕の中ではいつもフロンターレがあります。遠く離れますがチームを応援しています。これからもよろしくお願いします」
クラウス・アロフス(フォルトゥナ・デュッセルドルフ理事)
「彼はここ数ヶ月でチームの重要な選手になった。そのため彼を長期的にこのクラブに残すことにした。
我々は彼がまだ成長の終わりに達していないことを確信しているし、今後数年間で彼とともに多くの喜びを味わえると信じている」