「私が解任されてから、レアルとの差が2倍になった…」クーマン監督が語る

昨年10月末にバルセロナの監督を解任されたロナルト・クーマン氏。その後フリーの状況が続いたが、先日来年1月よりオランダ代表監督に復帰することが発表された。

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解任以来バルセロナで公の場に出てこなかった彼であるが、今回クライフ財団が主催するゴルフ大会で記者会見に出席。50名近くのジャーナリストの前で質問に答えたという。

『AS』によれば、バルセロナ時代のことについて彼は以下のように話していたそうだ。

ロナルト・クーマン

「バルセロナの状況は、私がいたときと同じだ。コーチを変更することは、必ずしも改善を意味するものではない。

私が尋ねる唯一のことは、彼らがチャビ・エルナンデスをサポートしているということだ。私には与えられなかったものをだ。

会長はそれから学び、チャビを支援することを願っている。彼はレジェンドであり、この町の人間だ。バルセロナがこの状況になったのも彼の責任ではない。

(バルセロナはこの数年スタイルを失ったと言われているが)

一人のコーチに責任があるわけではない。勝つ方法はいろいろある。

正直な話をすれば、今のバルセロナは世界で最高の選手と契約することはできないのだ。皆シティとリヴァプールの試合を見ただろう。彼らは本当に素晴らしい。

コーチが何らかの罪を犯したのではなく、多くの理由があり、それについて話すつもりはない。私にクラブからのサポートはなかったが、うまく行けばチャビはそれを得られるだろうね。

(ガビを17歳でデビューさせたが)

選手が16歳なのか37歳なのかは関係ない。バルセロナでプレーできる選手だと思えばチャンスを与える。ニコにも、ガビにもそれを与えた。彼らはクラブの未来だからだ。

(チャビ監督の下でチームは改善されたか)

確かにいくつかの点で改善された。3人のストライカーを獲得できたからね。しかし比較するのは良くない。

私が解任されたとき、バルセロナはレアル・マドリーから8ポイント遅れていた。今はその2倍の差になっている。

チャビに求められているタスクは、私に与えられたものと同じくらい複雑だ。クラブの状況だ。嘘をつく必要はない。

ホームゲームに負けたことは現実であり、それは受け入れなければならない。時間が必要になるので、サポートが必要になる。

『なんてこった、タイトルを取れないなんて』ではない。監督を信頼し、サポートしなければならないよ。

バルセロナの監督になるのはとても難しいことだ。彼をサポートしてほしい。結局、我々は皆クレなのだから。

(チャビ監督になって練習が改善されたと言っている選手がいるが)

私がここに来た時、選手たちはトレーニングでより疲れていたのを覚えているよ。以前よりも多くのセッションをより集中的に行ったからね。

選手がチャビ監督のほうが優れていると思うのであれば…まあ、24人もの選手がいれば、常に賛否はあるものだ。それに傷つけられることはないよ。ドレッシングルームというのはそういうものだ。

(選手たちからのサポートはあったと思う?)

私は選手たちと非常にうまく働いていた。常に全員に正直であろうと務めてきた。我々は人間であり、過ちを犯すものだ。

グアルディオラを除く全ての人間はね。彼は全てを上手くやっていると思うが」

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