バーベキューやキャンプで大活躍!石川県のご当地スパイスを試してみた。

屋外でも涼しく快適に過ごせる初夏はアウトドアに絶好の季節。今週末から始まるGW中にバーベキューやキャンプを企画している人も多いのではないでしょうか。

というわけで今回は、アウトドアシーンを盛り上げる「調味スパイス」に注目。知っていそうで意外と知らない石川県のご当地スパイスを食べ比べてみました。

今回ご紹介するのはこちらの4種類。創業197年の老舗醤油蔵から新進気鋭のスパイスブランドまで、個性豊かなラインナップでお送りします!

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「INSPICE」ディッシュ シンフォニーNo.1

まずは金沢フォーラス5階にあるセレクトショップ『MIHONICHI KANAZAWA』で発見したこちらのスパイスから。「ひとつまみで料理上手になれる」をコンセプトにした、無添加の香味料です。

原材料はペッパーキャビア、ブラックペッパー、クローブ、コリアンダー、オレガノ、クミン、フェヌグリーク、カルダモン、バジルリーフ、オールスパイス、ナツメグ、パプリカの12種類。その中でも「キャビアのような存在感のある香り」であることからその名がついたマダガスカル産のペッパーキャビアが主役となっています。野生の厳しい環境で育ったこの希少なペッパーは、世界の有名シェフも愛用しているんだとか。

ふむふむ、たしかに普通のスパイスにはない奥深さを感じる香り。これは期待できそうです。

ちなみにディッシュは他にも、フランス発祥のミックスブレンド「キャトルエピス」をベースにしたNo.2と、中国の代表的なスパイス「五香粉(ウーシャンフェン)」をベースにしたNo.3も展開。オンライストアでは3つのフレーバーがセットになったトライアルパック(380円)も販売しているので、そちらを試してみるのもアリだと思います。

INSPICE」ディッシュ シンフォニーNo.1 1,380円(20g)

「NIKUO 中谷精肉店」サンディーのスパイスソルト

つづいては金沢市神宮寺にある和牛専門店『NIKUO 中谷精肉店』で購入したこちら。店頭には他にも7〜8種類のオリジナルスパイスが並んでいましたが「バーベキューにはこれ1本!」という推しもあって、こちらのスパイスソルト選んでみました。

なんでも津幡町の「ハーブ農園ペザン」で栽培されたハーブなどを、店主の知り合い(サンディーさん)がブレンドしたものだそうです。

使用するのはドライマンゴー、クミン、ブラックソルトをメインとした20種類のスパイス。ドライマンゴーとスパイスは意外な組み合わせだけど、じつはインドではカレーの隠し味にも使ったりするみたい。

なんにせよ肉のプロが作ったスパイスなら絶対に美味しいはず。内容量は計った感じだと大さじ3杯弱といった所でした。

「NIKUO 中谷精肉店」サンディーのスパイスソルト 500円

「金澤ななほしカレー」薑(激辛)

金沢市広坂の「ギフト」でゲットしたのは、その2階にある『金澤ななほしカレー』が長年かけて開発したという調味スパイス。薑(はじかみ)とは、歯で噛んで辛いもの。すなわち生姜や山椒などの古語で、香辛料の神様を祀る二口町の「波自加彌神社」と語源は同じです。

辛さだけではなくスパイシーな香味にもこだわったこの調味料は、ブラックペッパーや唐辛子、山椒をはじめとする27種類の香辛料が、エキストラバージンオリーブオイルで融合されています。

最大の特徴はホールスパイス特有のカリッとした食感。これがまた噛むたびに口の中で弾けて、刺激と香りが一気に広がっていきます。基本的にはカレーのトッピング用ですが、パスタやパンなどアレンジも効きそうな予感。今回購入した「激辛」の他に「芳醇」もラインナップされています。

「金澤ななほしカレー」薑(激辛) 1,000円(40g)

「直江屋源兵衛」もろみの雫 シーズニングソルト

最後に紹介するのは、金沢市大野町にある老舗醤油蔵の人気商品「丸大豆醤油 もろみの雫」をふりかけ状に仕立てた醤油スパイス。原材料は大豆、小麦、食塩といたってシンプルです。

発売元である『直江屋源兵衛』の他、県内のスーパーでも売られているので比較的手に入りやすく、液体ではないのでバーベキューやキャンプに持ち運びしやすいのもポイント。

直源のホームページを見ると「ステーキの下味として、あるいは焼いた後のトッピングに。そのほかにもソーセージやハム、チャーハン、焼きおにぎり、目玉焼き、寿司、刺身、焼き魚、野菜炒め、納豆、サラダなどなど。バニラアイスにふりかければ、その甘しょっぱさがやみつきになります」とのこと。要するになんでも合うってことですね!

「直江屋源兵衛」もろみの雫 シーズニングソルト 540円(20g)

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(実食編)肉との相性を確かめる!

せっかくなのでバーベキューの予行練習として、各スパイスと肉との相性を確かめることに。肉はどのスパイスとも合いそうなチキン(鶏もも)を使いました。

こちらは「ディッシュ シンフォニーNo.1」。カレーにも似た独特のフレーバーで、焼く前よりもスパイスの香りが何倍も強くなった印象。食欲が刺激されます。

実際に食べてみると辛さと風味のバランスが良くて、牛や豚はもちろん焼きそばやカレーにもイケそうな感じ。期待を裏切らない味でした。ちなみに無塩調味料なので、肉を焼くときはなにかしら塩味を付ける必要があります。

打って変わって「サンディーのスパイスソルト」は、ハーブの爽やかな香りが特徴的。ドライマンゴーの酸味が関係しているのか、いつもより肉の油っぽさを感じずにたくさん食べられました。

ブラックペッパーの「ガリっ」とくる食感もワイルドで、バーベキューと相性が良いというレコメンドにも納得。これでローストチキンなんて作ったら賞賛の嵐だろうなぁ。

こちらは「薑(激辛)」。ハバネロが入っているのでとにかく辛い!それだけでなく、黒胡椒のじわじわくる辛さ、山椒のシビれる辛さが何層にもなって押し寄せてきます。辛党には超おすすめ!

失敗したのは肉と一緒に焼いてしまったこと。せっかくの弾ける食感が失われて、もったいないことをしたなぁと。やっぱりこれはキャンプの定番料理でもあるカレーに使うに限りますね。

最後は「もろみの雫 シーズニイングソイソルト」。醤油の香ばしい香りがして、どこか懐かしさも感じます。これはどの年代にも好かれそう。シーフードにも使える万能スパイスとして、キャンプでも重宝すること間違いなしです!

以上、石川県のご当地スパイスの食べ比べでした。これからのバーベキューやキャンプ飯に、ぜひお役立てください。

(取材・文/BONNO編集部、撮影/林 賢一郎)

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