陸自警備隊員が銃携行 宮古島駐屯地 住民が中止を要求

 【宮古島】宮古島市上野野原の陸上自衛隊宮古島駐屯地で、4月から正門警備をする隊員2人が小銃を携行している。ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会(仲里成繁代表)は28日、市内で会見し「住民を敵視する行為だ」として銃の携行中止を求める声明を発表した。同日、同駐屯地隊員に声明を手渡した。防衛相にも郵送する。陸自宮古島駐屯地は取材に「駐屯地警備に関することで回答は差し控える」とした。

 仲里代表は「2019年の駐屯地開設以来なかったことだ」と指摘した。野原地区には空自の分屯基地もあるが同基地では銃を携行した警備は行われていない。「住民を敵視する行為だ」と批判した。

 同会は会見で、同駐屯地前で20日に抗議活動の準備をしていた会員男性(83)が「駐屯地関係者の女性から暴力行為を受けた」として、22日に宮古島署に被害届を出し受理されたことも発表した。

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