長崎市長選 来春任期満了の田上氏 次期出馬「白紙」

田上市長=長崎市議会議場

 来年4月に任期満了を迎える長崎市の田上富久市長(65)は28日の定例会見で、次期市長選への出馬について「白紙」とした上で、9月の西九州新幹線開業など「100年に1度の変革期」を迎える中、自身が「時代の変化にしっかり対応していけるか」を中心に判断する考えを示した。
 田上氏は現在4期目。新型コロナ対策や新幹線開業準備などが「動いている重要な時期。課題にしっかり取り組むことに集中したい」と述べ、5選出馬については「適切な時期に判断する」と明言を避けた。
 まちづくりの現状に関して「産学官金を含めた連携体制も向上し、変化に対応するまちづくりが進む『ING(現在進行形)』の状態。今後も新しい時代への対応をしっかりと進めなければ」と語った。
 本県政界で進む世代交代の動きについては「時代の変化などが相まって出ている現象」との見方を示し、「期数や年齢も結び付くのか。重要なのはしっかりと変化に対応していけるか」と述べた。

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