サカナクション山口一郎『さよならはエモーション』の歌詞「夜を乗りこなす」に込めた意味を明かす!

4月29日放送の「インタビュー ここから」(NHK総合)では、サカナクションの山口一郎さんが登場。サカナクション10枚目のシングル『さよならはエモーション』の歌詞”夜を乗りこなす”に込めた意味について山口さんが語る場面があり話題を集めました。

(画像:時事通信フォト)

■小西アナがサカナクション『さよならはエモーション』に惹かれる理由とは?

今回の番組では、インタビュアーを務めた小西政親アナウンサーが山口一郎さんの自宅を訪問しました。

小西アナは「私このコロナ禍になって毎晩サカナクションを聴くようになったんですよ。特に聴いてたのは『さよならはエモーション』だったんですね」と伝えると、山口さんは「いいっすね」と話し嬉しそうな表情を浮かべます。

続けて、小西アナは「特に自分の心にいつも響いてたのは『夜を乗りこなす』この言葉だったんです。『乗り越える』じゃなく『乗りこなす』っていわれるとすごい力が抜けて、よしっていう気持ちになったんですよね」とこの楽曲に惹かれる理由を山口さんに伝えました。

ここで、小西アナが「この『乗りこなす』っていうのは山口さんはどういう気持ちで使ってるんですか?」と問いかけると、山口さんは「『夜を乗りこなす』ってキーワードって、実は僕がもう20代前半ぐらいのブログぐらいから書き始めてるワードなんですよ」とコメント。

続けて、山口さんは「当時のその『夜の乗りこなす』感覚っていうのは思春期であったり、大人になりかけていってる自分たちの、まだ大人になりたくないっていう思いというか、そういう苦しい夜を音楽を使ってどう乗りこなすかみたいな、簡単に言うとそういう思いだったんですけど」と元々使っていた言葉の意味を明かしました。

■山口一郎『さよならはエモーション』の歌詞「夜を乗りこなす」に込めた意味を明かす!

コロナ禍を経て歌詞の意味にも変化があったという山口さん。「今コロナ禍で使ってる『夜を乗りこなす』という意味はもっと直接的で、やっぱり不安であったりだとか、この先どうなるか分からない状況がずっと続いてたじゃないですか。なんかそれをこう…目の前にいきなりそれが訪れて苦しくなった時に乗り越えようがないと」とコメント。

続けて、山口さんは「その乗り越えようのないものを乗り越えようとする時の苦しさって、やっぱり尋常じゃないないですか。そうじゃなくてやっぱ音楽を使って一緒に夜をどう乗りこなすか。そのために自分たちは音楽を発信するし、楽しんでいこうっていう。すごいこう…普通の感覚というかね。ごくごく普通に出てきたキーワードでしたけどね。コロナ禍で僕らは」と改めて『夜を乗りこなす』という歌詞の持つ意味を解説しました。

今回の放送について、ネット上では「コロナ禍でサカナクションといくつもの夜を乗りこなしたよね。本当に感謝しかない」「ここからのインタビュー幾度も聞いた言葉、夜を乗りこなすグッとくるよなぁ。私もこの言葉によって肩の力が抜け、コロナ禍を過ごせた一人です」「コロナ禍で毎晩サカナクションを聴いていた小西アナが特に好きだと挙げた『さよならはエモーション』の”夜を乗りこなす”という歌詞。一郎さんの様々な葛藤から生まれた言葉が時代を超えて強い意味を持つことに感動するとともに表現者としての凄みを感じる」などのコメントが上がっています。

コロナ禍での『夜を乗りこなす』という歌詞について解説した山口さんの言葉に納得した人は多かったようです。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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