世界的大物俳優、87歳で死去 香港の隔離検疫用ホテルで倒れる

ケネス・ツァンが死去した。87歳だった。2002年のピアース・ブロスナン主演作「007/ダイ・アナザー・デイ」のムーン将軍役や香港映画「男たちの挽歌」のキン役などで知られたケネスが、25日にシンガポールから帰国してから滞在していた香港の隔離ホテルで27日に息を引き取ったとサウス・チャイナ・モーニング・ポスト氏が伝えている。

ケネスは26日の新型コロナ検査では陰性判定が出ていたという。

ケネスは最後と思われるインタビューの中で、マレーシアに2週間滞在した後、シンガポール経由で香港に帰国したことを明かしていた。帰国後は隔離検疫用ホテルに滞在。政府衛生署の職員が27日の巡回時に客室を訪問したところ応答がなかったため、ホテルスタッフがドアを開けたところ、室内にツァンが倒れて織り、死亡が確認された。

2001年作「ラッシュアワー2」ではジャッキー・チェンと共演していたケネスは、多数の香港映画に出演、地元ではお馴染みの顔だった。

スティーブン・スピルバーグ監督による2005年作「SAYURI」にも出演、2015年の第34回香港電影金像奨において「インターセプション 盗聴戦」で助演男優賞に輝いている。

またケネスは、1986年に香港でヘアカラーブランドBigenのCMに出演。それは現在でも香港で最も記憶に残るCMの一つに数えられている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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