ドラマ「鎌倉殿の13人」放映 大型連休で観光地・鎌倉は「大河需要」期待 中高年層の動向鍵に

大型連休には多くの人でにぎわう鎌倉市内

 新型コロナウイルス禍になって3度目の大型連休が始まった。過去2年は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されており、コロナ禍で初めて迎える「外出制限のない」大型連休だ。県内有数の観光地・鎌倉では、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映に合わせ、「大河需要」に期待を寄せている。

 「ドラマ効果もあるが、遠足や校外学習の学生を中心に観光客は増えてきた」。鎌倉市観光協会の大津定博専務理事(59)は、市内の観光をこう分析する。

 同協会や鎌倉市は「ドラマ」の放送に合わせ、これまで観光客が訪れることの少なかったスポットにも足を伸ばしてもらおうと「新たな観光資源の発掘」に力を注いでいる。コロナ禍で3密(密閉、密集、密接)の回避が推奨されていることから、観光客が一箇所に集中しないよう「分散観光」を推進しているのも、その取り組みの一つだ。

 鎌倉への観光客は若年層が目立つといい、今後中高年層の観光客が増えてくるかどうかが経済効果波及の広がりの鍵を握るとみている。大津専務は、「やはり年齢層が高いほど、消費する金額も多い」と打ち明ける。

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