上越市南城町4の三丁字稲荷神社で4月29日、春祭りが3年ぶりに行われた。同日は鳥居の竣工(しゅんこう)式を兼ね、住民ら約30人が集い、社殿や鳥居へ心静かに手を合わせた。
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同神社には源平合戦(平安時代末期)の武将、木曽義仲に仕えた巴御前(ともえごぜん)の墓と伝わる墓石がある。平成3年、南城町4丁目町内会が各所に散逸していた三つの墓石を一つにまとめて復元。案内板を設置し、歴史を語り継いでいる。
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今年は社殿や鳥居の保全に着手。風雨で色あせた社殿の塗り替え、経年劣化した杉材の鳥居を合金製に取り換えるなど環境整備を行った。
毎年春と秋に祭礼を行っているが、コロナ禍により2年続けて中止。今年の春はみこし渡御などの行事を控えることで再開が実現した。
同日は北城神明宮の宮司が神事を執り行い、阿部利夫町内会長(75)らが玉串をささげ、鳥居の周辺をはらい清めた。阿部町内会長は「今後は参道への敷石設置を進める予定。神社について町内外に知ってもらい、歴史的なものを通じた高田の盛り上げにつなげたい」と話していた。