カタールW杯を前に見る、1994年アメリカ大会の「最高にかっこいいユニフォーム」10選

2022年はカタール・ワールドカップが開催されるW杯イヤー。日本代表も7大会連続7度目の出場となる。

そこでカタールW杯を前に、過去の大会ごとに「最高にかっこいいユニフォーム」を選出してお届けしたい。

今回は日本人にとって“ワールドカップ”という言葉が一気に身近なものとなった、灼熱の1994年アメリカW杯からご紹介しよう。

ギリシャ

ギリシャ代表 1993 Diadora ホーム

選手:ヴァイオス・カラギアニス

1993年から着用していたDiadora製ユニフォーム。エーゲ海ブルーを基調としたシンプルなデザインで、全体にエンブレムの透かしプリントを散りばめる。

スペイン

スペイン代表 1994 adidas ホーム

選手:ルイス・エンリケ

右半身に走らせるダイヤモンド柄のストライプは94年大会の象徴的なデザイン。スペインはパンツにもストライプをあしらい、アシンメトリーに仕上げていた。

メキシコ

メキシコ代表 1994 Umbro ホーム

選手:アルベルト・ガルシア・アスペ

Umbroがサプライヤーという、メキシコでは極めて珍しいユニフォーム。シャツ全体の民族模様風グラフィックは、実は国名「MEXICO」の文字で構成されている。

ノルウェー

ノルウェー代表 1994 adidas アウェイ

選手:ヤン・オーゲ・フィヨルトフト

ノルウェーは70年代から90年代までadidasと契約。当時のテンプレだった3本線の“デカロゴ”を脇に入れるホームに比べ、北欧の雪を想像させるアウェイは全体的に色使いの美しさが際立つ。

モロッコ

モロッコ代表 1994 Lotto ゴールキーパー

選手:ハリル・アズミ

94年大会のGKユニフォームといえば、メキシコのホルヘ・カンポスが着た派手なウェアが注目を集めた。だが民族模様(あるいはイスラム模様)をデザインするモロッコも負けていない。まるでアート作品のようなGKキットだ。

ナイジェリア

ナイジェリア代表 1994 adidas ホーム

選手:サムソン・シアシア

ダイナミックなパフォーマンスで愛称“スーパーイーグルス”の名を世界中に轟かせたナイジェリア。ユニフォームは当時のadidasテンプレートを一切使わず、オリジナルのデザインを投入。チームとともに民族模様的なグラフィックのユニも強いインパクトを放った。

オランダ

オランダ代表 1994 Lotto アウェイ

選手:デニス・ベルカンプ

全体的にはシンプルだが、襟や袖口の国旗カラーでオランダらしさをしっかりと強調したデザイン。立ち上がるライオンの姿を描いたエンブレムはLotto時代を最後に使われなくなったが、2014年に復活している。

ブラジル

ブラジル代表 1993 Umbro ホーム

選手:レオナルド

ブラジルは3つの透かしエンブレムを大胆にデザインしたこのユニフォームで、94年大会を見事に優勝。記念すべき一着となった。大会終了後しばらくしてから、ユニはエンブレム上の星とシャツの透かしエンブレムの数が3つから4つに増えた「4つ星バージョン」が登場する。

イタリア

イタリア代表 1994 Diadora ホーム

選手:ロベルト・バッジョ

決勝戦でPKを失敗したロベルト・バッジョの、哀愁漂う後ろ姿の記憶と共にあるユニフォーム。1994W杯モデルは透かしプリントが印象的なDiadora時代の名作である。イタリアサッカー連盟の方針で、当時は右胸にサプライヤーロゴを入れていなかった。

アルゼンチン

アルゼンチン代表 1994 adidas ホーム

選手:フェルナンド・レドンド

1994年大会で「最も美しいユニフォーム」の一つに数えても、それほど異論はないであろう一着。余計な装飾も無くシンプルなストライプは、これぞアルゼンチンのユニと思わせる美しさである。

© 株式会社ファッションニュース通信社