元レッズ・秋山翔吾がパドレスとマイナー契約へ 米記者が伝える

レッズからリリースされたあと、無所属の状態が続いていた秋山翔吾がパドレスとマイナー契約を結ぶ見込みであることが日本時間5月1日、明らかになった。「ジ・アスレチック」でレッズを担当するC・トレント・ローズクランス記者が自身のツイッターで伝えた。パドレスは外野が本職ではないジュリクソン・プロファーが正左翼手を務め、正右翼手のウィル・マイヤーズは右手親指打撲で故障者リスト入り。外野の陣容は盤石とは言えず、マイナーでの成績次第では秋山にもチャンスがありそうだ。

現在34歳の秋山は、2019年オフに埼玉西武ライオンズから海外FA権を行使し、3年2100万ドルでレッズと契約。球団史上初の日本人選手となった。メジャー1年目(2020年)はシーズン終盤に調子を上げ、シーズントータルでは54試合に出場して打率.245、0本塁打、9打点、7盗塁、出塁率.357、OPS.654をマーク。左翼手部門でゴールドグラブ賞のファイナリストにも選出された。

さらなる活躍が期待されたメジャー2年目の昨季は、春季キャンプ中に夫人が事故に遭い、自身も左太もも裏の張りで故障者リスト入りしてシーズンをスタート。マイナー契約で加入したタイラー・ネークインの活躍でレギュラーポジションを失い、88試合に出場して打率.204、0本塁打、12打点、2盗塁、出塁率.282、OPS.535と前年を下回る不本意な成績に終わった。

今季は契約最終年ということもあり、打撃改造を試みるなど、強い決意を持って春季キャンプに臨んでいたが、オープン戦で結果を残せず、開幕ロースターから漏れることが決定。マイナー降格を拒否し、FAとなったが、最終的にはメジャーで再びプレーするという希望を叶えるため、パドレスとのマイナー契約で米球界にとどまることを選択したようだ。

レッズとの契約が今季まで残っているため、パドレスは最低保証年俸を支払うだけで秋山を獲得することが可能。今季の年俸800万ドルからパドレスが秋山に支払う金額を差し引いた残りはレッズが負担することになる。

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