プレミアリーグ史上最強の「トップ下」10人

世界最高峰の選手たちがしのぎを削ってきたプレミアリーグ。

ここでは、『BBC』による「プレミア最強の“10番”TOP10」を見てみよう(背番号10ではなく、10番タイプの選手)。

10位 フアン・マタ

2011年に加入したチェルシーで10番を託されたスペイン人MF。

加入1年目には、バイエルンとのCL決勝でディディエ・ドログバに重要なアシストを提供し、ビッグイヤー獲得に貢献している。

その後もチェルシーの中盤を操る活躍を続け、2012、2013年にはクラブの年間MVPに選ばれるほどの影響力を誇った。その後、2014年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍している。

9位 ポール・スコールズ

プレミアリーグ史上だけでなく、史上最高のMFのひとりであるスコールズはあらゆるレジェンドから賞賛されてきた。

伝統的な10番というよりはセントラルMFだったが、10番の選手ができるであろうことは何でも出来たし、それ以上のことがやれた。

バルセロナのレジェンドであるチャビも「全てを兼ね備えたスペクタクルな選手。ラストパスもゴールもできたし、強い。ボールやポゼッションを失うこともなかった」と賞賛している。

ワンクラブマンだった彼は2度のユナイテッド在籍期間で、11度のプレミア制覇、2度のチャンピオンズリーグ優勝などを成し遂げた。

8位 フィリペ・コウチーニョ

この冬にプレミアに戻ってきた彼はマンチェスター・ユナイテッド戦でいきなり初ゴールを決めるなどすぐさまインパクトを放った。

リヴァプール時代の同僚であるスティーヴン・ジェラード監督が率いるチームで、アンフィールド時代の再現が期待されている。

このブラジル人はゴールへの鋭い嗅覚だけでなく、チャンスメイカーとしてもエリートだった。

2015~2017シーズンのリヴァプールではスター選手だったが、2018年1月に史上2番目の高額選手としてバルセロナへ移籍していった。

7位 ブルーノ・フェルナンデス

マンチェスター・ユナイテッドでの3年目を迎えようとしているポルトガル代表MF。

今季はベストフォームを見つけるのに苦労しているが、1年目は信じられないくらい素晴らしかった。

2020年1月に加入すると瞬く間にブレイク。加入後14試合で8ゴールを決めて、チームをCL出場圏内に押し上げると、圧巻の得点力を維持し、全28試合で18ゴールを決めた。

真の10番ではないと言われるかもしれないが、彼ほどの脅威を与えるMFはそういない。

6位 ダビド・シルバ

レジェンドになれば、その栄誉をたたえるための銅像が建てられるものだ。

シルバのマンチェスター・シティへの貢献を表すためにエティハド・スタジアムの外には銅像が建てられた。

機知に富んだこのMFはシティでの436試合で77ゴールを記録。イングランドでは多くの賞を勝ちとり、2020年に母国へ戻っていった。

シティでの10年では、4度のプレミア優勝、5度のリーグカップ、2度のFAカップ制覇を成し遂げた。

5位 デニス・ベルカンプ

アーセナルの偉大なる選手のひとりであり、偉大なる10番だったベルカンプ。

荘厳な選手として、ガナーズが大成功を収めた時代に重要な役割を担った。

素晴らしいテクニックと信じられないゴールを決める能力を持つエレガントなオランダ人は、1995年に加入すると3度のプレミア優勝、4度のFAカップを達成。2003-2004シーズンに無敗優勝を成し遂げた「Invincibles」の一員でもある。

4位 ウェイン・ルーニー

弱冠16歳でプレミアリーグに現われたルーニーは2700万ポンド(42億円)でユナイテッドに加入。

加入当初は背番号8だったが、ルート・ファンニステルローイが去った2007年に10番を引き継ぐと、以後10年に渡ってその番号を守り続けた。

キャリア後半は背番号同様に少し深い位置での役割もこなしている。

ユナイテッドでは559試合に出場し、クラブレコードとなる253ゴールを決めた。

3位 エデン・アザール

彼もチェルシーで“10番”を担った選手のひとり。

華麗なるパス、相手DFを切り裂くランニング、スーパーゴールを決める能力。ブルーズ史上最高のプレーメイカーとし賞賛されるにふさわしい。

352試合で110ゴールをマークし、2度のプレミア制覇、2度のEL優勝、FAカップとリーグカップの優勝も達成。

2019年にレアル・マドリーに移籍したが、その移籍金は最大で1.46億ユーロ(191億円)にも達する。

2位 ジョー・コール

若い世代の人達は、チェルシー時代のコールをあまり覚えていないかもしれない。だが、当時の彼はブルーズ史上最高の10番のひとりだった。

センス、クリエイティビティ、魔法のようなチャンスメイク。ボールを持つたびに見る者を興奮させる選手だった。それこそ彼がチェルシーのレジェンドとして記憶される理由である。

スタンフォード・ブリッジでの7年で3度のプレミア制覇、2度のFAカップ優勝を達成。2008年のCL決勝でもプレーしたが、マンチェスター・ユナイテッドに惜敗している。

1位 メスト・エジル

多くのアーセナルの偉大な選手たちが憧れの10番をつけてきた。そのなかで最高といえるのは、全盛期のエジルだ。

卓越したビジョンを持つファンタスティックなパサーであるドイツ(元)代表のプレーメイカーは、レアル・マドリーで3年連続アシスト王に輝くと2013年にアーセナルに移籍。

圧倒的なクリエイティビティを持つ彼を引き抜くため、アーセナルは当時のクラブ史上最高額となる4240万ポンド(66億円)を支払った。

【関連】日本人選手が2人!「プレミア史上最高の“マイナー国”助っ人10人」

加入1年目にFAカップを勝ちとり、9年間続いていたアーセナルの無冠を終わらせている。2015-16シーズンには19アシストという驚異的な記録をマーク。プレミアでこれ以上のアシスト記録を持つのは、ティエリ・アンリとケヴィン・デブライネだけだ。

© 株式会社ファッションニュース通信社