VR能『攻殻機動隊』、更なる進化、そして『自在コレクション』、“自在化身体”テーマのプロジェクト始動

VR能『攻殻機動隊』が、2020年11月、2021年7月に続き、再び東京芸術劇場プレイハウスにて公演されたが、この公演終了後に自在コレクションの発表会も行われた。

VR能とは様々な最先端技術を駆使し、世界初のVRメガネなしで仮想現実空間を再現し上演される能舞台。このクリエイティブスタッフが、更なるテクノロジー、最先端技術とエンタメの融合ということで新たなプロジェクトを発表。映画監督・奥秀太郎、3D映像を開発してきた福地健太郎(明治大学教授)、国内のVR研究での第一人者、稲見昌彦(東京大学教授)。いずれも各分野での最先端を駆け抜ける第一人者、そして、作家の冲方丁(うぶかた・とう)が原作、脚本を手がける。まさに日本を代表するクリエイティブチームだ。また、渡辺レイが舞踊監修を担う。
その”お披露目”は2022年11月4日、IHIステージアラウンド東京。奥秀太郎は「最先端の新しいエンタメを創る」とコメント。また、福地健太郎は「プロジェクトに巻き込まれた」と笑い、続けて「僕も期待しています」と語る。VRは今や至る所で体験できる。VR研究の黎明期は1980年代に遡り、「バーチャルリアリティ」という言葉が登場したのは89年のこと。VRは2018年以降に急成⻑している。劇場も国内では唯一の客席が360度回るIHIステージアラウンド東京。そして発表会にはVR能『攻殻機動隊』に出演した坂口貴信(観世流能楽師)、川口晃平(観世流能楽師)、谷本健吾(観世流能楽師)、観世三郎太(観世流能楽師)も登壇。詳細はまだまだ、だが、口を揃えて「今、知った」と。奥秀太郎は「研究の成果を一つ、一つをエンタメに」と語る。また、Kバレエ団のダンサーも参加予定とのこと。そして”自在化身体”、実はすでに行われている、と言ったら「うっそー」と思われるかもしれないが、メガネ、コンタクトレンズ、入れ歯、人工関節、髪の毛のカラーリングもそうかもしれない、これらは一種の『肉体入れ替え』と捉えることができる。今後の発表が楽しみでもあるが、それはきっと驚きの連続になっていくであろう。

また、VR能『攻殻機動隊』は回を重ねるごとに細かいところが”進化”、特にヒロイン・素子が”三人”になる場面では、どこが”虚”でどこが”実”なのか、能らしい幽玄さと最先端技術が実は相性がいいことを発見させてくれる。その世界観に引き込まれるような不思議さと没入感。こちらは今後も各地で公演していく予定とのこと。

概要
VR能『攻殻機動隊』
日程:2022年4月30日(土)12時開場 12時半開演/16時開場 16時半開演
会場:東京芸術劇場プレイハウス
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社KCデラックス刊)
出演:坂口貴信 川口晃平 谷本健吾 観世三郎太(観世流能楽師)
スペシャルナビゲーター(声の出演):下野紘
演出:奥秀太郎 / 脚本:藤咲淳一
映像技術:福地健太郎(明治大学教授)/ VR技術:稲見昌彦(東京大学教授)
プロデューサー:神保友香 / 製作:VR能攻殻機動隊製作委員会
公式サイト:http://ghostintheshellvrnoh.com/

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