小椋藍、Moto2初優勝達成。ポール・トゥ・ウインで今季3度目の表彰台/MotoGP第6戦スペインGP

 5月1日、2022年MotoGP第6戦スペインGP Moto2クラスの決勝レースがスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、日本人ライダーの小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)がキャリア初優勝を飾った。

 2018年に同地ヘレスでMoto3デビューを果たした小椋は、2年目に2位を1度獲得し、初めて表彰台に上った。3年目は1度のポールポジションと7度の表彰台を獲得したが、優勝には一歩届かなかった。

 そして、2021年からMoto2クラスに昇格し、2位表彰台を1度獲得。今シーズンは5戦を終えて2度の表彰台に上り、さらに今大会はMoto2クラス初のポールポジションを獲得していた。

Moto2:小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)/2022MotoGP第6戦スペインGP

 23周の決勝レースはホールショットを奪い、トップを快走。9周目にはアロン・カネト(Flexbox HP40)、トニー・アルボリーノ(ELF Marc VDS Racing Team)とともに3台が抜けだす形となった。

 小椋は、ラスト5周は後続に1秒以上、ラスト3周は2秒差をつけて単独で走行する。ファイナルラップはさらにギャップを築き、一度もトップを譲ることなく見事1位でフィニッシュした。

 ロードレース世界選手権にデビューしてから60戦目(Moto3で37戦、Moto2で23戦)となった小椋は、2022年MotoGP第6戦スペインGP Moto2クラスで初の優勝を飾ったことになる。

 日本人ライダーが2010年にはじまったMoto2クラスで表彰台に上るのは5人目。2010年の富沢祥也と高橋裕紀、2016・2017年の中上貴晶、2020年第1戦カタールGPで勝利した長島哲太以来となる。

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