JR国府津駅(小田原市国府津4丁目)の発車メロディーが、2日から童謡「みかんの花咲く丘」に変更される。終戦直後、童謡作曲家の故海沼實(みのる)氏が車窓から見たミカン畑に感化されて誕生した曲で、長らく地元住民らから愛されている。これを記念し1日、国府津商工振興会(朝倉一彰会長)は、5月2日を「国府津(こうず)の日」と制定した。
〈みかんの花が咲いている。思い出の道、丘の道。はるかに見える青い海。お船がとおく霞(かす)んでる─〉
1946年に作られた童謡は、同沿線の自然豊かな景色や、母親との懐かしい思い出がゆったりとした曲調で歌われる。発車メロディーは編曲家の高木文世さんがアレンジし、同駅の1~5番線でそれぞれ異なる8小節分のメロディーが使用される。