停電原因は“カラス”? 人に攻撃も…子育て時期は特に注意

子育て時期に入り活動を活発にするカラス。私たちの暮らしにもさまざまな影響が出てきそうです。

4月18日夕方、札幌市中央区の中島公園近くの住宅街で1420戸が停電。信号も消えました。
この原因もどうやらカラスのようです。

停電の原因は“カラス”?

北海道電力によると、カラスがハンガーを電力設備に触れさせ停電した可能性があるとのこと。なぜ、カラスがハンガーを…。
カラスの生態に詳しい中村眞樹子さんに聞きました。

「今の時期、カラスは子育てを始めて巣を作る。土台部分にはハンガーが好まれるので集めている」とNPO法人 札幌カラス研究会 中村 眞樹子さん。

4月から7月にかけてカラスは子育ての時期を迎え、金属製のハンガーや木の枝を集めて電柱などに巣を作ります。
このハンガーの金属が電線と接触して停電につながるとのこと。

「フレームがたくさんある電柱が巣を作りやすい。フレームを土台にして、木の枝やハンガーを積み上げる。カラスにとっては電柱も木も、感覚的にはかわらない。たまたま選んだのが電柱だった」と中村さん。

北海道電力では電柱に巣を作らせないよう、風車などの器具を設置。見回りを行い、巣を発見した場合は市町村に届け出た上で撤去しています。

子育ての時期は特に注意!

さらに、これからの季節は子育て中のカラスによる人への威嚇や攻撃にも注意が必要です!

「巣の周りに誰も入ってきてほしくない。そのため、人が来ると嫌だから低空飛行したり、後ろから頭を蹴ったりする」と中村さん。

中村さんによると対象法は子育て中のカラスの巣には近づかないこと。そして襲われそうになった際は両手を上げて通り過ぎるのが効果的です。

電柱にカラスの巣を見つけた場合は、触らずに「ほくでんネットワーク」に連絡を。
カラスの子育ての時期、様々な注意が必要です!

*みんテレ4月19日OAのものです

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