三川内で3年ぶり「はまぜん祭り」 窯元巡り、魅力に触れる

江戸時代に使用していたとされる盃を再現した「平戸盃」=佐世保市三川内町

 長崎県佐世保市の伝統工芸品、三川内焼の窯元を巡る「三川内焼窯元はまぜん祭り」が1日、三川内皿山一帯で始まった。5日まで。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。今年は16の窯元が参加し、多くの来場者が作り手から話を聞きながら品定めしていた。
 「はまぜん」は陶磁器などを焼成する際、ゆがみを防ぐために器の下に置く道具で一度しか使えない。祭りは「はまぜん」に感謝し、陶磁器などの魅力に触れてもらおうと開催されている。
 新企画として「平戸盃(さかずき)プロジェクト」を実施。江戸時代、茶懐石などで客をもてなす際に使用していたとされる盃を再現して展示販売している。このほかに1日2回(午前11時、午後3時)のオークションなどが開催される。
 長崎市内から初めて訪れたという50代の女性は窯元が並ぶ雰囲気に魅了された様子。「せっかくなので平戸盃を購入してみました」と笑顔を浮かべていた。

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