ワールドカップのグループステージで日本と戦うことになったドイツ代表。
ここでは、『Transfermarkt』での市場価値がリオネル・メッシの6000万ユーロ(83億円)以上に設定されているドイツ選手を調べてみた。
ヨシュア・キミッヒ
市場価値:8500万ユーロ(118億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する27歳のMF。
大国ドイツが誇るサッカーの申し子であり、ジョゼップ・グアルディオラ監督が「ほぼ私の息子」と惚れ込んだほど。
また、ジョゼ・モウリーニョ監督も「右サイドバック、左サイドバック、センターバック、6番、8番、10番(の全ポジション)で素晴らしい。監督が欲しがる全ての資質を持っている。サッカーについての非常に素晴らしい思考力がある。絶対的な超人選手であり、世界最高のひとり」と超大絶賛している。
守備的MFと右サイドバックとして活躍してきたが、本人的には「試合に勝てるなら、ポジションはどこでもいい」そう。
カイ・ハヴァーツ
市場価値:7000万ユーロ(97億円)
チェルシーに所属する22歳のMF。
8000万ユーロ(108億円)もの移籍金でチェルシーに引き抜かれると、加入1年目でUEFAチャンピオンズリーグ優勝に貢献した。
190cmと大柄ながら身のこなしは軽やかで“偽9番”としてもプレーするなど実に多才。
マンチェスター・ユナイテッドの監督になる前のラルフ・ラングニックも「弱点が見当たらない選手のひとり。モダンなヨハン・クライフのようなタイプだ。得点とアシストを供給するための360度のレーダーを備えたほぼ完璧な攻撃的MFだ」と絶賛していた。
クラブでは背番号29を愛用しているが、それには理由がある。
カイ・ハヴァーツ
「幼い頃、兄と一緒によくFIFAやPES(海外版ウイイレ)をプレイしていたんだ。
いつも僕たちはゲーム上で自分たちを作っていてね。兄は常に29番を自分につけていた。
僕がプロになった時、レヴァークーゼンで何番がいいかと聞かれたんだ。
29番が空いていると言われたので、兄のためにそれにしますと伝えた。
幸運な時もそうでない時もあるけれど、この番号が好きなんだ」
セルジュ・ニャブリ
市場価値:7000万ユーロ(97億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する26歳のFW。
若くしてアーセナルに引き抜かれると、弱冠17歳でデビューした元神童。
アーセン・ヴェンゲル監督からの期待も大きかったが、アーセナルではブレイクし切れず。母国に復帰すると、ブレーメンで爆発し、バイエルンに引き抜かれた。いまでもヴェンゲルは彼を退団を悔いている。
2016年に21歳で代表デビューすると、そのサン・マリノ戦ではいきなりハットトリックの大暴れ。ドイツ代表選手がデビュー戦でハットトリックを達成するのは実に40年ぶりの快挙だった。
ただ、鼠蹊部の故障により、2018年大会は欠場しており、まだW杯に出場したことはない。
ルロイ・サネ
市場価値:7000万ユーロ(97億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する26歳のFW。
シャルケでは内田篤人ともプレーしたモンスターレフティだ。
EUROは2大会を経験しているが、2018年W杯ではまさかの落選となった。
当時のヨアヒム・レーフ監督は「彼とユリアン・ブラントとの間での非常にきわどい決断だったが、ブラントを選んだ」と説明していたが、指揮官はサネの態度を好んでいなかったとも伝えられている。
最近は代表戦でコンスタントに出場しており、今大会に出場すれば、26歳で初のW杯となる。
フロリアン・ヴィッツ
市場価値:7000万ユーロ(97億円)
レヴァークーゼンに所属する18歳のMF。
テクニックだけでなく、若さに似合わぬインテリジェンスを兼ね備えており、ドイツの最年少記録を次々に塗り替えている神童だ。
2020年6月のバイエルン戦でマヌエル・ノイアー相手にブンデスリーガ最年少得点記録を樹立(17歳と34日)。18歳と145日でのブンデス史上最速10ゴール到達も記録している。
そんな彼は大のバルセロナ好きだ。
フロリアン・ヴィッツ
「部屋にはいくつかポスターを貼っていたよ。
例えば、リオネル・メッシ、ウスマヌ・デンベレ、ピエール・オーバメヤングとかね。
でも、最初のユニフォームはメッシのアルゼンチン代表だった。
当時の彼は世界最高の選手だったからね。
彼のビデオを見て、ファンになり、彼みたいになりたいと思った。
僕は自分のスタイルを確立したけどね。誰もメッシみたいにはプレーできないよ。
でも、彼がどうやって打開するかを、じっくりと観察することはある」
3月に前十字靭帯断裂の重傷を負ったが、ワールドカップには間に合う可能性がある。
レオン・ゴレツカ
市場価値:7000万ユーロ(97億円)
バイエルン・ミュンヘンに所属する27歳のMF。
彼もシャルケで内田篤人とプレーした経験を持つ選手だ。ただ、シャルケとの契約延長を断り、バイエルンに0円移籍したため、裏切り者扱いされることに…。
バイエルンでは新型コロナによる中断中にガチムチ化に成功。
攻守両面で高次元のパフォーマンスを続けるモンスターへと変貌した。
ハンジ・フリック監督は「筋肉量を増したことは見て取れる。彼の試合に恩恵をもたらしているよ」と語っていたほか、本人も中断中にフィットネスを鍛えていたことを明かしている。