水蒸気爆発を阻止するための決死隊 命がけで排水バルブを目指す 「チェルノブイリ1986」本編映像

5月6日より劇場公開される、1986年に発生したチェルノブイリ原子力発電所爆発事故の実話を基にした映画「チェルノブイリ1986」から、主人公の消防士・アレクセイと原発技師、軍のダイバーの3人が、水蒸気爆発を阻止する決死隊に志願し、排水バルブを目指すシーンの本編映像が公開された。

3人が排水バルブに向かう途中には、水中を通るシーンがある。撮影監督を始めとするクルーは、数カ月におよぶ指導を受け、ダイバーの資格を取得。水中シーンはスタントなしで撮影された。しかしハンガリーでの撮影中、クルーは多くの課題に直面した。原子炉の下の浸水した通路には照明がなく、3人のダイバーは懐中電灯で水中を照らしながら水中を進むことになる。

撮影監督のクセニア・セレダは、「最初の爆発の後、水はほこりや汚れで濁っており、さまざまな破片が浮かんでいるはずだと考えました。しかし、そんな濁った水をカメラが見通すことはできない。照明を加えようとすると水自体が煙のようになり、光が反射してしまい、目的の場所に届かないのです。おまけに、俳優の水中での能力の限界も考慮しなければならない。つまりクリエイティブな解決策を導き出すのは簡単ではなかったのです。これほど複雑で大規模な水中シーンを扱ったのは初めてでした」と、苦労を明かしている。

「チェルノブイリ1986」は、事故の当事国だったロシア映画界が、全世界を危機から救うため命をかけた消防士を描いた作品。事故発生当時に現地で撮影した経験を持つプロデューサーが、爆発直後に現場に急行した消防士たちの苦闘や避難民たちの混乱ぶりなど、一般市民の視点から事故を映し出している。

【作品情報】
チェルノブイリ1986
2022年5月6日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給:ツイン
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