記者の上越推しスポット〈5〉後谷の里道 眺望自慢のコースに

 上越市の南葉山中腹にかつてあった後谷集落と、ふもとの灰塚、黒田を結ぶ里道。林道難波線の整備や、後谷集落の解散などにより使われなくなったが、5年前ほど前から地元有志による「名水・桜清水の会」が再整備。ハイキングコースとして復活した。

 起点の灰塚熊野神社から後谷集落までは約5キロ。ふもと側から灰塚口、城前口、林道交点、後谷集落で林道難波線と接する。林道交点から上はまだ残雪があるため、ゴールデンウイークに歩くならば灰塚から林道交点までがお勧め。送り迎えの運転手を一人確保しておけば、往復の手間がいらない。里道の幅は十分に確保され、坂は階段が設置されている場所が多いため、歩きやすい。

 道中ではトキワイカリソウ、タチツボスミレ、ヤマザクラなどの花が咲き、ギフチョウが飛ぶ姿を見ることができる。

 城前口から少し登った場所にある「七曲がり」や「大三階」から見渡す高田平野の眺望も人気。大三階には大きな鏡が設置してあり、午前10時ごろに上越妙高駅から見上げれば、反射で位置が分かるようになっている。

大三階からの眺望(右)と歩きやすく整備された里道(左)

 動物よけのため、熊鈴やラジオを持参するか、複数人で会話しながら歩くことを推奨。同会は万が一の事故時に助けを求めるため、ホイッスルの携帯を呼び掛けている。

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