チョン越共産党書記長と手を携える 岸田総理

 岸田文雄総理は1日、ベトナム共産党本部で、グエン・フー・チョン共産党書記長と40分にわたって会談。岸総理は来年の日越外交関係樹立50周年に向け、両国の広範な戦略的パートナーシップを更に発展させるために、チョン書記長と手を携えていきたい旨を伝えた。

 また岸総理はベトナムの新型コロナ対策を支援していくとともに、引き続き両国で連携していきたい旨も語った。加えて、党幹部人材育成や行政官を対象とした研修等を通じ、引き続き人材分野での支援を強化していく旨も伝えた。

 外務省によると岸田総理は「ロシアによるウクライナ侵略はアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為で断じて認められない。国際社会の平和と安定のため、毅然と対応することの重要性をつたえた。これに対し、チョン書記長から、あらゆる紛争は平和的に解決されなければならない旨が述べられた」という。

 岸田総理はベトナムに先立ち、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と4月29日に会談しており、その際にも、ロシアによるウクライナ侵略は明白な国際法違反であり、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすもので強く非難する旨を伝え、両国首脳で認識を共有した。

 外務省によると両国首脳は「ロシアに対し、国際法に基づき紛争の平和的解決を求めること、国際人道法に反する民間人・施設への攻撃に反対することを確認。また武力行使の即時停止と対話による事態の打開及び食料やエネルギー分野を始めとする世界経済への影響に連携して対応することを確認。また人道状況を改善するため、人道支援の実施に向けて両国で連携していくことで一致した」としている。(編集担当:森高龍二)

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