沖縄コロナ770人 知事、警戒継続呼び掛け

 県は2日、10歳未満から90代までの770人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。月曜日で700人超えは1月10日以来。3年ぶりに行動制限のない大型連休を迎える中、県内で感染拡大が続いている。

 1日は日曜で過去最多の1554人となった状況を受け、玉城デニー知事は2日に県庁で会見を開き「連休前半は天候に恵まれた日もあり、人流の増加や家族間の活発な交流により、新規陽性者数は今後増える可能性もある」と警戒を呼び掛けた。子どもや家族から高齢者に感染が広がらないかなど、年齢階級別の動向を注視する考えを示した。

 大型連休に入り県立病院で救急受診患者が増加しているため、我那覇仁県病院事業局長は同日にコメントを発表。発熱症状で受診する際は、県が公表する発熱外来診療を行う医療機関を参照するよう呼び掛けた。

 2日の新規感染者の年代別では10代が188人と最多で、続いて10歳未満126人、30代112人、40代101人などだった。県全体の病床使用率は38.1%で、圏域別では本島が43.6%、宮古島が6.1%、八重山が18.2%だった。

 感染による社会福祉施設内の療養者は計214人で、内訳は高齢者施設65カ所で144人、障がい者施設20カ所で70人だった。米軍関係は48人だった。(池田哲平、嘉陽拓也)

© 株式会社琉球新報社