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広島県内で関連死を含め151人が亡くなり、5人の行方が分からないままの西日本豪雨からまもなく4年となります。雨の季節は、またやってきます。
□ 広島・坂町 災害伝承ホール 開館
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末川徹記者
「住宅地の中にある公園に来ています。こちらは、西日本豪雨のときに実際に流れてきた『コアストーン』です。そして今回、災害の記憶をいつまで経っても忘れないよう新しい施設がオープンしました。」
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広島・坂町に完成した「災害伝承ホール」です。開館式には、地元住民などおよそ50人が出席しました。坂町では関連死4人を含む20人が亡くなり、いまだ1人が行方不明のままです。
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避難所にも指定されているホールには、災害のメカニズムをはじめ被災当時の写真や体験談が展示されています。
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小屋浦小学校 5年生の児童
「川の水が道路にドバドバ流れている。家のまわりが川みたい。」
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この日は、小屋浦小学校に通う5年生6人が、4年前に体験した「あの日の出来事」を紙芝居で披露しました。
5年生の児童
「平成30年の災害を伝えようという気持ちで作った。どこに避難所があるのか、誰がいつ避難しているのかなど調べたい。」
坂町 吉田隆行町長
「(何かあったとき、)まずは避難する。『安全なところに避難する』ことを子どものころから身に着けてもらいたい。」
□ 広島・熊野町 メッセージとひまわりの種を空に
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一方、こちらも大きな被害があった広島・熊野町川角地区にある大原ハイツです。大規模な土石流が住宅地に流れ込み、12人が亡くなりました。
この日は、「大原ハイツ復興の会」の呼びかけで広場に集まった地元住民や小学生が「平和」を願い、思い思いのメッセージをつづっていました。
小学生
「新型コロナが早くなくなって、みんなでいろいろな場所に行きたい。」
地元の住民
「特に今、戦争のニュースとか、あまりいいことを聞かない。『日本中が平和であって、災害がないように』と書かせてもらった。」
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風船にくくり付けられたメッセージは、広場で咲いていたヒマワリの種とともに一斉に空に放たれました。
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大原ハイツ復興の会 小川直明さん
「だんだん防災への意識が薄れていかなければいいなと。その辺の難しさも感じる。だから、ふだんからどんな活動をして、人と人をつないでいくかがあらためて大事だと思う。」
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西日本豪雨からまもなく4年…。被災地では、防災への意識が、記憶とともに風化しないように継承のための取り組みが続いています。
― 熊野町では、去年も風船を飛ばし、直線距離でおよそ275キロ離れた京都・宮津市まで届いたということです。「土砂災害で人が死なないように」というメッセージが届き、拾った人とは交流が始まったそうです。「大原ハイツ復興の会」の小川さんは、「メッセージを見てくれた人が花を広めて、防災の意識も広めてほしい」と話していました。