大人の自覚、人生の希望 糸魚川市ではたちの集い 20歳の294人出席

◇コロナ禍で3年ぶり実施

 糸魚川市の令和4年度「はたちの集い」(旧成人式)が3日、同市一の宮1の市民会館で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大のため過去2年は中止になり、3年ぶりの実施。20歳の節目を迎えた294人が晴れ着姿などで参加し、級友との再会を喜びながら大人の自覚、人生の希望を新たにした。

記念写真に収まる「はたちの集い」参加者

 成人式は民法改正で成人年齢が18歳に引き下げになったのを受け、今回から名称を変更した。本年度の対象者は平成13年4月2日から同14年4月1日生まれの395人。

 新型コロナウイルス感染症対策として、市は参加希望者に抗原検査キットを事前送付、誓約書の提出を義務付けた。併せて式典時間の短縮を図った。

 第1部の式典で米田徹市長は、激動の時代を生きる若者を励まし「さまざまな人と積極的につながり、平和で明るい未来を切り開かれることを大いに期待したい」と述べた。

 あいさつに立った月岡寛道実行委員長は、昨年、一昨年と成人式を開けなかった先輩の思いも受け止め、ふるさと糸魚川の存続発展へ「私たちは自ら扉を開け、一人一人ができる範囲で何か社会貢献をしていきましょう」と呼び掛けた。参加者を代表し実行委員会の小川怜真さんと倉又奏汰さんが誓いの言葉を述べた。

あいさつを述べる月岡実行委員長

 第2部のアトラクションでは中学校時代の恩師から祝福、メッセージ映像が寄せられた。能生中出身で市内在住の男性は「言葉を頂いた先生のように良い人生を歩んでいきたい」、糸魚川中出身でさいたま市在住の女性は「家族に誇りに思ってもらえるような人になりたい」と20歳の抱負を話した。

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