桜の次に楽しめる春の花といったら?東京の藤棚の名所9選!

古代から日本人に愛されてきた藤の花

日本の春の花といえば桜ですが、ほかにもツツジ、牡丹など多くの花があります。中でも、まばゆい花々がゆらめく藤は、古くから日本人を魅了してきました。日本最古の和歌集『万葉集』には、藤を詠んだ和歌が27もあります。

平安時代には、貴族が衣類の文様などに藤を取り入れました。当時の有力な貴族・藤原氏も、藤をあしらった家紋をつくっています。

高層ビルが立ち並ぶ現代の東京にも、藤の名所は多くあります。本記事では、東京でオススメの藤の名所9選を紹介します。

目次:

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1.亀戸天神社

亀戸天神社」は東京で最も有名な藤の名所。江戸時代に人気を博した有名な浮世絵(※)シリーズ『名所江戸百景』でも、亀戸天神社の藤の風景が描かれています。

亀戸天神社では、毎年4月中旬~下旬にかけて15棚100株以上の藤の花が咲き乱れます。風に揺れる藤の花と、朱色の太鼓橋は、同社のシンボル的な景色。境内からは東京スカイツリーも見えますよ。

亀戸天神社では毎年4月中旬から5月上旬にかけて藤まつりが開催され、とても賑やかです。この期間、日没から0時までライトアップも行われます。

やわらかなライトを浴びて水面に映る藤の天蓋も、ライトアップされたスカイツリーも、昼とは違う美しさを見せてくれます。夜は日中より観光客が少ないので、ゆっくりと写真を撮ることができます。藤まつりの時期は毎年少しずつ異なるので、亀戸天神社HPなどでご確認ください。

2023年の「藤まつり・学業講祭」は4月15日〜5月5日で開催予定です。詳細は、こちらをご確認ください。

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2.西新井大師

東京北部にある「西新井大師」には、樹齢700年の藤の木があり、本堂正面のいろは池前で見事な花を咲かせています。

満開になるのは例年4月ごろ。開花状態が良好な場合、花房の長さは最大1メートルにもなります。心地よい水音と優雅な藤の香りが、日本の春の雰囲気を感じさせてくれますよ。

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3.日枝神社

東京の中心・永田町にある「日枝神社」。江戸時代に江戸(東京の旧称)の総氏神とされていた、歴史ある神社です。神社の両側の藤はそれほど大きくはありませんが、それでも多くの人々の目を楽しませてくれます。

藤の花を見た人々の感嘆の声や、風で花房が揺れる様子は、高層ビルに囲まれた境内の雰囲気を和ませています。

薄紫の藤の花と朱色の社殿が調和した美しい景観も印象的です。

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4.日比谷公園

東京の中心部、オフィスビルや商業施設に隣接する「日比谷公園」は、日本初の近代的洋風公園です。広々とした敷地内には広場、池、テニスコート、たくさんの花壇があり、まるで都会のオアシスです。

藤の花の鑑賞スポットは、園内に3カ所あります。一番のオススメは、雲形池の横にある藤。池と新緑、藤を同時に眺めることができ、都会の喧騒を忘れてリラックスできます。日比谷公園の開花情報については、公式Twitterをご覧ください。

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5.皇居東御苑

皇居東御苑」は、一年中花を楽しめる場所。二の丸池にある藤は、それほど大きくはありませんが、紫と白の藤を一度に眺めることができます。

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6.小石川後楽園

小石川後楽園」は東京最古の大名庭園。園内では、各地の景勝を模して、湖・山・川・田園などさまざまな景観が表現されています。

田園地帯に足を踏み入れると、藤棚がずらりと並び、観光客の注目を集めます。

藤棚の前には、ショウブとカキツバタの花畑があります。ショウブは6月に咲きますが、カキツバタの開花期は5月上旬で、藤の開花と同じころ。運が良ければ、カキツバタの花畑を散策しながら藤の花の絶景を楽しめます。

散策しながら、この牧歌的な風景をつくった古代人に想いを馳せてみてもいいかもしれません。

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7.國領神社

都会の喧騒から離れた、自然豊かな調布にある「國領神社」。御神木である藤の木は樹齢400〜500年で、藤棚の面積は400平方メートルにもなります。人々は畏敬の念から「千年乃藤(せんねんのふじ)」と呼んでいます。

毎年4月の中旬から下旬にかけては藤まつりが開催。季節限定で、かわいらしい藤の花の御朱印が発行されます。

藤の開花期には、藤のお守りや絵馬も並びます。お守りには御神木である「千年乃藤」の実が入っており、延命・子孫繁栄・万物繁盛、心願成就にご利益があるとされています。藤の花が描かれたデザインも魅力的です。

2023年の「国領千年乃藤まつり」は4月29日・30日の二日間で開催予定です。詳細は、國領神社HPをご確認ください。

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8.神代植物公園

同じく調布にある「神代植物公園」も藤の名所です。もともとは東京都の街路樹などを育てるための苗圃(びょうほ)だったこともあり、庭には藤の花をはじめ、さまざまな種類の植物が植えられています。

庭には紫色の藤だけでなく、白い藤や花びらが幾重にも重なって咲く八重藤など、13種49株の藤が植えられています。多様な種類があるため、開花期間が若干ずれており、藤の花を楽しめる期間が長いのも大きな特徴です。

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9.小金井公園

繁華街から離れた広大な公園で、桜の名所としても有名な「小金井公園」。ここでも紫と白の藤を同時に鑑賞できます。敷地内には、日本の建築物を展示する屋外博物館「江戸東京たてもの園」があり、家族で一日中楽しめます。

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桜の次に楽しめる藤の花

街から桜色が見えなくなると、次に上品な香りとともに訪れるの紫の色。風に揺れる藤の花が、春の風景になります。

この時期に東京に来たら、神社、公園、庭園など、さまざまな場所でロマンチックな藤の花を楽しんでください。

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