F1ドライバーらがシミュレーターでマイアミを走行。ボッタスは「オーバーテイクしやすそうなコース」と好印象

 アルファロメオF1のバルテリ・ボッタスは、マイアミ・インターナショナル・オードトロームについて、今週末のF1初開催を控えて体験したシミュレーター走行に基づけば、ドライバーにとってはオーバーテイクのチャンスが多いコースだと考えている。

 長く待ち望まれた新会場でのレースに向けて、F1の各チームは次々とフロリダ州の“マジック・シティ”に到着している。2022年F1第5戦マイアミGPは、今年アメリカで開催される2戦のうちのひとつ目となる。

 全長5.412kmのストリートサーキットは、NFLのマイアミ・ドルフィンズが本拠地を置くマイアミガーデンズのハードロックスタジアム周辺に展開しており、19カ所のコーナーやいくつかの長いストレート区間などで構成されている。

 チームとともにレースに備えるため、マイアミのバーチャルコースを走行したボッタスは、コースレイアウトに感銘を受けたと語った。

「とてもオーバーテイクしやすいコースのようだね。それが分かってよかったよ」とボッタスは語った。

「コースの設計は、ドライバーである僕の側からすれば、よくできていると思う。いいレースができるだろう。すごく長いストレートと、何カ所かオーバーテイクのチャンスがある」

「現実のレースでどうなるかは週末のお楽しみだけれど、理論上ではうまく走れそうだ。イベントとしても素晴らしいものになると確信しているよ」

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 レッドブルのセルジオ・ペレスも、数回にわたって新コースをシミュレーター走行した結果、少なくともシミュレーター上でのサーキットについては肯定的な評価を下した。

「いいコースだと思う」とペレスは述べた。

「途中にすこし曲がりくねったエリアがあって、ここをうまく走り切るのはかなり難しいね。視認性もよくないかもしれない」

「けれど、長いストレートがあるので、いいレースが展開できると思う。あとは、アスファルト舗装がいいものであることを願っている。そうすればいいレースができる。新しいコースを走ると、うれしいサプライズに遭遇したりするからね」

2022年5月のF1マイアミGP初開催に向け、建設作業が進むマイアミ・インターナショナル・オートドローム

 アルファタウリF1のピエール・ガスリーは、シミュレーターを踏まえて、マイアミの新しいコースで走ることに「興奮している」と語った。

「試してみたけれど素晴らしいコースだと思う。レイアウトがすごく気に入ったよ」

「高速で走れる箇所がとても多くて、とてもチャレンジングだ。少し変わったタイプのコーナー、極端に長いコーナーもあるし、かなり長いストレートもある」

「すごく楽しいアメリカン・エンターテインメントが、週末中続くんだ。とても興奮している。ロケーションもユニークだね。今週末がものすごく楽しみだ」

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ)

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