新人パワーランキング1位はカブス・鈴木誠也 MLB公式サイト選出

日本時間5月4日、メジャーリーグ公式サイトでプロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」は今季最初の新人パワーランキングを公開し、1位には鈴木誠也(カブス)が選出された。これは1カ月に1度、「MLBパイプライン」のスタッフが「シーズン終了後に新人王に選ばれる可能性が最も高いと思われる選手」に投票するものであり、「現時点の成績なら誰が受賞するか」を決めるものではない。つまり、鈴木は今季のナショナル・リーグ新人王の最有力候補に挙げられているというわけだ。

鈴木は今季ここまで22試合に出場して打率.278、6二塁打、4本塁打、15打点、1盗塁、出塁率.398、長打率.528、OPS.926を記録。メジャーリーグ公式サイトは、鈴木が1位に選ばれたことについて「他の誰が選ばれるよりも理にかなっている。我々はスズキのことをとても気に入っており、シーズン開幕前からナ・リーグ新人王の最有力候補に挙げてきた」と記している。さらに「開幕後、日本のセントラル・リーグの元スター選手はホットなスタートを切り、ここまで打率.278、出塁率.398、長打率.528を記録。新人王どころかMVPを狙える数字を残している。打点、二塁打、四球、安打は新人最多である」と付け加えた。

2位にはフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)がランクイン。アメリカン・リーグの選手としては最高位であり、ア・リーグ新人王の最有力候補ということになる。開幕直後は苦しんだものの、徐々にメジャーに適応しつつあり、ここから成績を伸ばしていくことが期待される。

3位以下はジェレミー・ペーニャ(アストロズ)、ジョー・ライアン(ツインズ)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、スペンサー・トーケルソン(タイガース)、マッケンジー・ゴア(パドレス)、ジョーイ・バート(ジャイアンツ)、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)、アドリー・ラッチマン(オリオールズ)という顔ぶれ。このうち、ラッチマンだけはまだメジャーでのプレー経験がない。早期のメジャーデビューを果たし、新人王争いでロドリゲスのライバルになることができるか注目したい。

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