四国・徳島県のキャンプ場「ほたる村 CAMP FIELD」は1日3組限定!静かな里山キャンプを満喫

徳島県海部郡美波町の「ほたる村 CAMP FIELD」は、週末祝日のみ1日3組限定でゆったり過ごせるキャンプ場です。自然豊かな里山で満天の星空を眺めながら、静かな時間を楽しめます。今回は3月中旬にファミリーキャンプした様子をレポートします。

四国・徳島県美波町「ほたる村 CAMP FIELD」は世代を超えて愛される手作りキャンプ場

筆者撮影「道路沿いの看板が目印」

「ほたる村 CAMP FIELD」は、徳島県海部郡の“にぎやかな過疎の町” 美波町にあります。

人口約6,600人の小さな町である美波町は、豊かな自然に囲まれ、ウミガメが産卵にやってくる海岸もあります。

さらに四国霊場23番札所である薬王寺に参拝するお遍路さんで賑わい、サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツも人気です。

近年ではサテライトオフィス誘致もさかんで、移住先としても注目が高まっています。

筆者撮影

ほたる村は、30年前に兵庫県から日和佐に移住された、カッパのげんさんとカッパ子さんご夫妻が、手作りで開拓されたキャンプ場です。

その後2022年に、東京から移住された若きご夫妻が、ほたる村を事業継承されました。

なんと平日は会社員として働きながら、休日にキャンプ場を管理するという複業スタイルで運営されています。

2022年3月現在、ほたる村キャンプ場は週末祝日のみ1日3組限定での営業となっています。

【ほたる村 CAMP FIELD】

ほたる村に徳島方面から車でアクセスする場合は、国道55号で山河内トンネルを抜けてすぐ左折し、そこから道なりに2分で到着します。

電車でもアクセスでき、JR牟岐線「山河内」駅を下車して徒歩10分で到着します。

筆者撮影

四国・徳島県キャンプ場「ほたる村 CAMP FIELD」の魅力

筆者撮影

豊かな里山に囲まれた「ほたる村」には、唯一無二の魅力があふれています。

その3つの魅力をご紹介します。

魅力1:静かさ

ほたる村に来てまず驚くのが、その静かさ。

多くの車が行き交う国道55号まで車で2分という距離にも関わらず、車の音はほとんどしません。

周辺には民家も少なく、聴こえてくるのは小川の流れる音や、鳥のさえずり、動物の鳴き声。

筆者撮影

まるで山道を車で30分ほど走ってきたかのような静けさです。

魅力2:自然の豊かさ

ほたる村では、豊かな自然を満喫することができます。

キャンプサイトの横を流れる小川には、清流にしか生息しない魚が泳いでおり、水遊びや釣りもできます。

筆者撮影

また大小合わせて5本の梅の木があり、2月頃から美しい花を咲かせます。

筆者撮影

筆者が訪れた3月中旬はちょうど満開で、見ごろを迎えていました。

さらにシカがキャンプサイトに遊びに来たり、サルやモモンガ、野ウサギがやってくることもあるそう。

筆者は今回は残念ながら出会えませんでしたが、運が良ければ動物たちを見ることができるかも!

魅力3:満天の星空とホタルが楽しめる

筆者撮影

満天の星空を楽しめるよう、ほたる村の施設内は最低限の灯りのみとなっています。

夜は焚き火をしながら、静かに満天の星空を眺める贅沢な時間が過ごせます。

さらに5月末ごろからはホタルが舞い始め、6月中旬ごろには多くのホタルを見ることができます。

四国・徳島県「ほたる村 CAMP FIELD」のテントサイト:1日3組限定のキャンプ場

筆者撮影

2022年3月現在、ほたる村のサイトは1日3組限定で営業されています。

今回筆者が利用したのは、施設内で最も高い場所にあり、施設全体が眺められる芝生区画サイト(20m×5m)。

筆者撮影「芝生区画サイト」

このほかに、25m×20mの広々としたフリーサイト内で2組利用することができます。

キャンプサイトには車の乗り入れはできませんが、芝生区画サイトからは10m、フリーサイトからは30mの距離に駐車場があります。

筆者撮影「駐車場から芝生区画サイトへは、小川を越えてすぐ」

荷運び用のキャリーワゴンも無料で貸していただけるので、不便は感じませんでした。

筆者撮影「無料貸し出しの荷運び用キャリーワゴン」

四国・徳島県キャンプ場「ほたる村 CAMP FIELD」の場内施設:テレワークも可能!

ほたる村には、キレイな管理棟や子供が遊べる遊具など、快適にキャンプを楽しめる施設が充実しています。

管理棟:無料WiFi完備・手ぶらキャンプレンタルセットも

管理棟は随所にオーナー夫妻のセンスが感じられる、オシャレで素敵な空間になっています。

筆者撮影

受付のほか、給湯器付きの炊事場や分別ゴミ箱、休憩スペースが完備されています。

筆者撮影

売店はありませんが、受付では薪を購入することができます。

筆者撮影
筆者撮影

さらにスノーピークのエントリーツールームや焚き火台などがそろった「手ぶらCAMPセット」のレンタルも用意されています。

追加料金3,000円でスタッフに撤収設営をお願いすることもできるので、初めての人も気軽にキャンプにチャレンジできます。

無料Wi-Fiも完備され、なんとキャンプ場にいながらテレワークをすることもできてしまいます。

遊具:子ども達に大人気のブランコも

筆者撮影

キャンプ場内には、ブランコや輪投げなど、手作りの楽しい遊具も。子供たちに大人気でした。

筆者撮影

トイレ

筆者撮影

トイレは管理棟の近くに男女共有が1か所、女性専用が1か所あります。

筆者撮影

使用した紙はトイレに流さず、ゴミ箱に捨てるようになっているので注意しましょう。

灰置き場

筆者撮影

管理棟の近くに灰置き場があります。

炭や薪の使用後は、受付時に貸していただけるバケツで消火し、灰捨て場に置いておくようになります。

お風呂やシャワーはありませんが、最寄り温泉「薬王寺温泉」へ車で10分で行けるので安心。

筆者はチェックイン後にテントを設営してから、温泉へ行きました。

また自販機はありませんので、必要に応じて飲み物など用意しておきましょう。

【立ち寄りスポット】地元の食材がそろう「道の駅日和佐」・お遍路さんも訪れる「薬王寺温泉」など

豊かな自然に囲まれたほたる村ですが、周辺には買い出しに便利なお店や、温泉、子供が楽しめる公園なども充実しています。

筆者撮影

実際に筆者が訪れた、おすすめの立ち寄りスポットをご紹介します。

道の駅「日和佐」

おすすめの買い出しスポットは、国道55号線沿いの道の駅「日和佐」

地元の食材やお惣菜が買える「産直館」などがあり、道路利用者や地元の方々で賑わう人気スポットです。

筆者撮影「道の駅で購入した干物やお菓子」

今回もチェックイン前のランチとしてお弁当を購入したり、キャンプ場で料理するための食材などを購入しました。

筆者撮影

同じく車で10分圏内には、他にも「コーナン日和佐店」や「スーパーオオキタ日和佐店」、「ファミリーマート日和佐店」があるので、アウトドア用品を忘れたり、ちょっとした買い物がしたい時も安心です。

薬王寺温泉

筆者撮影

道の駅のすぐそばには、四国霊場第23番札所「薬王寺」に隣接した温泉施設「薬王寺温泉」があります。

弘法大師が同寺を開いた際に泉源が発見されたとされ、霊水で諸病に苦しむ人々を助けたといわれており、お遍路さんの立ち寄り湯としても人気です。

男湯と女湯のほか、水風呂やサウナ、食堂、休憩所も完備されており、大人600円、子供(4歳~12歳)300円で利用できます。

竜宮公園

道の駅「日和佐」から車で5分弱の距離に、豊かな自然に囲まれた「竜宮公園」があります。

筆者撮影

日和佐エリアには何回も訪れたことがあるのですが、この公園は道の駅から少し離れていることもあり、今回キャンプの帰りに道の駅にあった案内板を見て、初めて公園の存在に気づきました。

筆者撮影「ゲレンデソリ用のソリは備え付けです」

行ってみてビックリ、最新式ローラースライダーや、人工芝でソリ遊びが楽しめる「ちびっこゲレンデ」など、遊具がとても充実していて、たっぷり遊ぶことができました。

日和佐うみがめ博物館カレッタ

筆者撮影

キャンプ場から車で15分の距離にある「日和佐うみがめ博物館カレッタ」も、筆者イチオシのおすすめスポットです。

「カレッタ」とは、アカウミガメの学名のこと。

世界でも珍しいウミガメ博物館で、実際に泳ぐカメを見ながらカメの進化の過程や生態などを学ぶことができます。

特に屋外の「大ガメプール」は、大きなカメさんたちがダイナミックに泳ぐ姿を間近で見ることができ、大人も子供も大興奮でした。

筆者撮影「アカウミガメが上陸する大浜海岸」

博物館の目の前にある大浜海岸は、毎年5月から8月にかけて、アカウミガメが上陸して産卵することで知られています。

進化を続ける四国・徳島県のキャンプ場「ほたる村 」!豊かな自然と静かな時間を楽しもう

筆者撮影

世代を超えて事業継承され、新たにリニューアルされた「ほたる村 CAMP FIELD」は、現在も進化を続けています。

筆者が訪れた日も、オーナー夫妻が看板作りなどキャンプ場の整備に取り組んでおられました。

コツコツと手作りで作り上げられているほたる村がどんなふうに変わっていくのか、何度も訪れたくなるキャンプ場です。

利用される際には、公式サイトで最新の情報をチェックしてみてくださいね。

筆者撮影

ほたる村の豊かな自然の中で、鳥のさえずりや小川のせせらぎに耳を澄ませ、夜は満天の星空の下で焚き火を眺めながら、静かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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