アーニャかわいすぎ!『SPY×FAMILY』はキャラもストーリーも音楽も最高な<WIT STUDIO×CloverWorks>共同制作アニメ

『SPYxFAMILY』©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

『SPY×FAMILY』待望のアニメ化

2022年春アニメ最大の注目作品と言っても過言ではない『SPY×FAMILY』。原作は2019年から少年ジャンプ+にて連載が始まった同名漫画で、現在進行形で閲覧数や発行部数などの記録を塗り替え続けているジャンプ+史上最大級のヒット作です。

つまり本作は、原作ファンが心待ちにしていた待望のアニメ化。数年前と比べても視聴者が激増している本邦のアニメシーン。それに伴い、視聴者の目も肥えてきているように感じます。

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鉄壁の布陣で制作される最注目アニメ

本作の制作を担当する<WIT STUDIO>は、アクション作品を得意とするスタジオ。真っ先に思い浮かぶ代表作は、説明不要の名作『進撃の巨人』(シーズン1~3:2013~2019年)です。立体機動装置を使うシーンの激しい動きなどは圧巻でしたよね。

そして、もう一つの制作会社<CloverWorks>は、2022年の冬アニメ『その着せ替え人形は恋をする』(2022年)と『明日ちゃんのセーラー服』(2022年)を制作していました。『明日ちゃん~』では、ノスタルジーを掻き立てられる田舎の風景や、キャラクターの動作や細かな仕草など、その圧倒的な作画力で原作の良さを余すことなく伝えてくれました。

WIT STUDIOとCloverWorks、この両スタジオがアニメ『SPY×FAMILY』を共同制作すると知ったときは、正直、胸が震えました。実力派スタジオの共同制作による“鉄壁の布陣”で制作されたアニメが『SPY×FAMILY』なのです。

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物語、キャラ、音楽、全部最高!

念のため『SPY×FAMILY』のあらすじをざっくりとお伝えすると、スパイの夫と超能力者の娘、殺し屋の妻がそれぞれの裏の顔を隠しつつ擬似家族を築き、様々なトラブルに巻き込まれながらも、笑いあり涙ありな日々を過ごす……というホームコメディ。大まかには「アクション」と「日常」という2つの要素で構成されています。

『SPY×FAMILY』は第1話、第2話を見た時点で、ひさしぶりに原作を最新刊まで一気読みしてしまいました。アニメーションのクオリティーは言わずもがな、もっと深掘りしたい! と思わされるくらいストーリーが魅力的なんです。

また、各登場人物のキャラクター造形も大きな見どころのひとつ。なかでも超能力者のアーニャ・フォージャーという少女が特に素晴らしくて、個人的にはこの作品の最推しポイントです。アーニャの存在は鑑賞前から認識はしていたのですが、実際にアニメとして“子どもらしく生き生きと動くアーニャ”は、より魅力的なキャラクターになっていると思います。

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「オープニング主題歌とエンディング主題歌が良いアニメは期待を裏切りません。もちろん『SPY×FAMILY』もそれに該当します。ぜひ楽曲込みの約24分間をお楽しみ下さい。制作陣の気合いを随所に感じることができる『SPY×FAMILY』。まだ前半のたった2話を観ただけですが、名作になる予感しかしない必見のアニメです。

文:男成公平

『SPY×FAMILY』は毎週土曜23時よりテレビ東京他にて放送中

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