道寸祭り、3年ぶり開催へ 「鎌倉殿」で三浦一族に注目も

2019年の道寸祭りで披露された笠懸=三浦市・荒井浜海岸

 三浦半島を拠点とした三浦一族をしのぶ「道寸祭り」が5月29日、3年ぶりに三浦市三崎町小網代の荒井浜海岸で開催される。新型コロナウイルスの影響で2年連続中止を余儀なくされたが、待望の復活となった。

 道寸祭りは三大古弓馬術の一つとされる「笠懸(かさがけ)」が披露されることで知られる。市や地元観光協会などでつくる実行委員会が主催し、2019年には約3500人が集まった。

 45回目(中止含む)の今年は午前11時から供養祭を執り行い、11時15分から詩吟と和太鼓の演奏、正午からメインの笠懸が予定されている。同海岸の会場入り口で来場者に検温とアルコール消毒を求めるなど感染防止策を取って実施する。

 折しもNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、三浦義村らが重要人物として登場。道寸は戦国の武将で活躍した時代は異なるが、出口眞琴実行委員長は「ドラマで三浦一族への注目が集まっている。開催によって油壺地区の活性化につなげたい」と本番に向け準備を進めている。

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