高千穂通り、歩道活用へ 社会実験イベント

宮崎市の高千穂通りで行われた社会実験イベント「街中ピクニート」

 最大幅11メートルの広い歩道がある宮崎市・高千穂通りの新たな活用方法を模索する社会実験イベント「街中ピクニート」は4月28日、同所であった。帰宅時間帯の午後5~8時に飲食物の販売や音楽ライブを開催。通行量調査やアンケートを実施した。
 県や同市で構成する「高千穂通り周辺地区の道路空間利活用協議会」と、地域活性化に取り組むデザイン事務所「カネック」=宮崎市橘通東3丁目=が開催。通りの一部約200メートルを実験区間とし、周辺の8店が飲食物を販売。アーティストの弾き語りや、ビルの壁を利用した映画上映もあり、仕事帰りの人や家族連れでにぎわった。
 同協議会はイベントの有無による通行量の変化や、歩行者と自転車の安全面などを調査。今後も時季や時間帯を変えながら、同様のイベントを開催し、にぎわい創出や回遊性向上に向けた検討材料にしていく。カネックの後藤修代表(49)は「今後は周辺企業にも協力を仰ぐなどして、通り全体でにぎわいを生み出していけたら」と話していた。

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