ビワの甘い香りふわり 5月5日「立夏」

たわわに実り、収穫期に入った露地ビワ=長崎市千々町

 初夏の味覚として人気の露地ビワが、主産地の長崎市茂木地区などで収穫期に入った。甘い香りがほのかに漂う畑で、農家は作業に汗を流している。5日は二十四節気の一つ「立夏」。
 県とJA長崎せいひ茂木支店によると、2021年の本県産ビワの収穫量は876トンで、全国の3割を占める。同地区の収穫は梅雨入り前まで続き、このうちピークは5月下旬という。
 同JA長崎びわ部会の濱口理部会長(71)は、露地と簡易ビニールハウスの計30アールで、大玉で果汁たっぷりな品種「なつたより」を栽培。実にかぶせた袋を少し破って生育状況を確認し、1袋ずつ丁寧に収穫している。「今年もみずみずしく、大きく、おいしくできた。県外の人たちには、長崎を思い出すきっかけを届けたい」と話した。

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