「青い鯉のぼり」今年も大空に 震災で亡くなった子どもの冥福祈る 「100年先に伝えたい」 宮城・東松島市

5月5日は、こどもの日です。宮城県東松島市では震災で犠牲になった子どもたちへの追悼の思いを込めた「青い鯉のぼり」が大空に揚げられました。

5日は東松島市の大曲浜地区で全国から寄せられた約650匹の大小さまざまな青い鯉のぼりが揚げられました。

プロジェクトの共同代表、伊藤健人さんです。震災で母親と祖父母、そして当時5歳だった弟の律くんを亡くしました。

プロジェクトは律くんが好きだった青い鯉のぼりを揚げて震災で亡くなった子どもたちを追悼しようと、伊藤さんが2011年から行っています。

5日は大勢の人が見守る中、伊藤さんが仲間と一緒に復興と追悼の思いを込めた和太鼓の演奏を披露しました。

伊藤健人さん「僕は僕でいろいろな仲間とやっているという姿を見せて、律は律で、亡くなった家族は家族で、そっちの世界でも生きていってほしい」

伊藤さんは、青い鯉のぼりプロジェクトを震災の教訓を伝える祭りとして100年先も開かれるようにしていきたいと話していました。

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